所有する喜び、超高級キーボードの世界

HHKB Professional2

Happy Hacking Keyboardというキーボードをご存知でしょうか。
※リンクはアマゾンページに飛びます

昔からキーボードマニアの中では知る人ぞ知るキーボードであり、その打鍵感、コンパクトさ、必要最低限にまでキーの数を絞った独自のキー配列などで、キーボードを多く利用する職業(作家やライター、プログラマーなど)の方々から絶賛され、根強い人気を誇る超高級キーボードです。

今回は自宅用に買っちゃいました、という話です。

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Happy Hacking Keyboard Professional2(HHKB)

今回購入したHHKB Professional2には墨、白という2種類の色があります。これまではずっと黒色のキーボードだったので気分を変えて今回は白にしてみました。

開封、箱の中身

外箱
HHKB Professional2 外箱

外箱だけ見ると想像していたよりも全然小さいです。黒い箱の真ん中にHHKBのロゴとProfessional2という文字が表示されていてソソられます。おそらく墨も同じ箱なので、横にある青いシールがなければパッと見でキーボードの色の判別はできません。

箱の中身
HHKB Professional2 本体と内容物

キーボード本体、USBケーブル、説明書という非常にシンプルな構成。USBケーブルは取り外し可能となっています。これは持ち運ぶ時にとても便利な作りです。

中身に関しては、キーと同様に必要最低限のものしか入っていません。Apple製品のように箱のデザイン、ケーブルの巻き方など、細部にまで凝っている感じもないので、あくまでもメインのキーボードの質で勝負するというある種の気迫のようなものを感じます。

外観、キー配置

キー配置(左側)
HHKB Professional2 キーボード左側

キー配置(右側)
HHKB Professional2 キーボード右側

一般的なキーボードと比べて、エスケープキー(ESC)、ファンクションキー(上段のF1~F12)、矢印キー、HOME・ENDなどのある部分、PrintScreenなどのある部分、がごっそりなくなっています。半角/全角キーのかわりにESCキーが入っています。地味にこれは便利です。

とにかく軽量でコンパクトです。無くなっているキーに関しては、右下にあるFnキーと組み合わせて押すことでキーの側面に表示してある機能が使えるようになっています。例えばFキーはFnキーと数字キーの組み合わせで機能します。

キーボードの側面(前側)
HHKB Professional2 キーボードの前面

キーボードの側面には向かって左からUSBの空きポートが2つ、キーボードケーブル用のMini USBポート、向かって右側にDIPスイッチと呼ばれる物理スイッチがついています。

USBポートはUSB2.0までの機器に対応しているので、無線マウスやUSBメモリなどの用途に使えそうです。

DIPスイッチについて

6箇所あるDIPスイッチをON、OFFすることで、HHKBのキー配置を使用環境に応じて調整することができるようになっています。

SW1 SW2 設定モード
OFF OFF HHKモード
ON OFF Lite拡張モード
OFF ON Macintoshモード
ON ON 設定禁止

※Lite拡張モード時、◇キーはWindowsキーになる
※Macintoshモード時、◇キーはCommandキーになる

DIPスイッチ 状態
SW3 スイッチON時、DeleteキーがBS(BackSpace)キーに変更
SW4 スイッチON時、左◇キーがFnキーに変更
SW5 スイッチON時、ALTキーと◇キーの位置を入れ替え
SW6 スイッチON時、Wake UP機能有効(PCによる)

Windowsパソコンの場合「Lite拡張モード」にして左右の◇キーをWindowsキーにしておいて、SW4をONにして左の◇キーだけFnキーにしてしまうのが個人的にはお勧め。

マジェスタッチとの比較

自宅で使っているMajestouch黒軸(画像で黒のキーボード)は一番はじめに購入したフルサイズ(テンキー込み)のキーボードなのでとにかく大きくて邪魔です。
Majestouchとの比較

Majestouchとの比較

画像ではわかりにくいかもしれませんが、上に乗せて比べてみると実際の大きさの違いはもう明らかに違います。

JIS配列とUS配列

キーボードには主に日本語配列(JIS配列)と英語配列(US配列)の2種類がありまして、一般的に売られているものはJIS配列と呼ばれるもので、日本語入力に特化した作りになっています。

HHKB Professional2はUS配列です。HHKBのラインナップにはPFU Happy Hacking Keyboard Professional JP 日本語配列 墨 PD-KB420Bという日本語配列のタイプもあるんですけど、Z列(キー下段)の位置が微妙に左にズレているという情報と、ボタン数が少なくシンプルで見た目かっこいいという理由などによりProfessional2にしました。

JIS配列
jis001

US配列(HHKB Pro2仕様)
hhkbpro
※画像は株式会社PFUのページよりお借りしました

日本語(JIS)配列は「変換」・「無変換」や「カナ」など、日本語に必要なキーが多いのが特徴で、変換の必要がない英語配列はこれらのキーが存在しません。このため、スペース周りがスッキリしているのと同時に、スペースキー自体が異様に長いのが見た目にわかる特徴です。他にもエンターキーの大きさや、記号の位置など、よく見るとJIS配列とUS配列には大きな違いがあります。

ちなみに、一般的なCapsLockキーの位置がコントロール(CTRL)キーなっているのはUNIX配列と呼ばれるものでHHKBの仕様となっています。

CapsLockキーの位置にCTRLキー
HHKB Professional2 CTRLキーの位置

個人的にはCTRLキーを多用するので、CTRLキーがこの位置にないと落ち着きません。以前はフリーソフトでCapsLockキーをCTRLキーにリマップして使っていましたが、HHKBになってようやくその必要がなくなりました。




打鍵音、打鍵感、キーストローク

これから書くことは主観です。感じ方にはあくまでも個人差があると思うので購入を考えている方は参考までとどめておいてください。

打鍵音はコトコト、ポコポコ、ポクポクといった感じです。音はそれなりに響きますが、カチャカチャした感じがないので嫌味な感じの音ではありません。

これまで会社でも自宅でもずっとマジェスタッチの黒軸を使っていたのもあるとは思うのですけど、マジェスタッチよりは音は小さめかもしれません。あと、当たり前かもしれませんが、黒軸より圧倒的にキータッチが軽いです。

キーを押し込んでいくと、一瞬ゆるやから引っかかりのようなものを感じるんですけど、すぐにスコンと落ちる感じです。キーのストロークはマジェスタッチと同じ4mmとのことですが、スコンと底まで落ちるせいなのか、マジェスタッチよりも深く感じます。

メーカー純正品やその他安物のキーボードとは全く違った感じの打ち心地です。最初は打ちにくいな、と思ったんですけど、慣れてくると不思議なものでこのコトコト、ポクポクといった感じが心地よくなってきます。

実際にエバーノートに文章を打っている動画も撮りました(かな入力)

HHKB Professional2 打鍵音や感想など

HHKB まとめ

HHKB Professional2

最初は打鍵感の違いに戸惑いましたが、慣れてくるとこのポクポクポクといった感じの軽い打ち心地は確実にクセになります。

キーボード自体の価格はとても高いですけど、静電容量無接点方式という特殊な方式により、ほぼ壊れることもなく使用することができます。マウスやキーボードなどの入力機器は、パソコンが変わっても壊れない限りはそのまま使い続けられますから、長い目で見ればお得な買い物だと思います。

ただ、キーの数が少ないため、多くのブログなどで言われているように、使い手や使用用途を選ぶキーボードであることは間違いないです。初期配置が特殊すぎるのと、Fキーやカーソルキーが単体で押せないので、ゲームなどの用途に不向きな点も挙げられます。

  • キーボードが大好きな人
  • タイピングが好きな人
  • CTRLキーを多用する人
  • ゲームをしない人
  • HHKBで検索しまくって、偶然このブログにたどりついた人

上記5点すべて当てはまる人は買うべきです。いますぐ。

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『所有する喜び、超高級キーボードの世界』へのコメント

  1. 名前:石嵜 投稿日:2015/03/26(木) 14:04:02 ID:8202b03cc 返信

    こんにちは。はじめまして。
    HHKB、良いですよね。機能と満足度に比べて、価格も抑えられているところが優れていると思います。
    長くつきあえるキーボードですし、掃除なんかもこまめにしながら、思う存分使いたいと思っています。

    • アバター画像 名前:sato001 投稿日:2015/03/26(木) 14:18:31 ID:312a79057 返信

      石嵜 さま。
      コメントありがとうございます。
      Twitterのフォローもありがとうございます。

      HHKBはまだまだ購入したばかりで初心者ですが、思い切って無刻印も購入したことですし、これから徐々に慣れていこうと思います。
      ほんと良いキーボードですよね。

  2. 名前:匿名 投稿日:2015/06/07(日) 09:07:25 ID:3126287d4 返信

    はじめまして!通りすがりです!
    > ゲームなどの用途に不向きな点も
    とのことですが、FPS、ストラテジー、MMORPGなどをプレイしていて困ったことは一度もありません!ファンクションなど元々あっても遠すぎるキーはゲームには使いづらいので・・・(ある程度ゲームをする人ならbindは自分でします)
    それにnキーロールオーバーなので、実はすごくゲーム向きだったりします!

    • アバター画像 名前:sato001 投稿日:2015/06/08(月) 05:45:51 ID:437e8de7f 返信

      匿名 さま。
      コメントありがとうございます。
      ゲームでも工夫しだいで使えるんですね。昔やっていたオンランいゲームではファンクションキーを多用していたので、いちいちゲーム中にFn+数字キーを押すのは大変そうだなと思ったもので。キーバインドして工夫すればぜんぜん使えるんですね。
      情報ありがとうございました。

  3. 名前:sugiyama 投稿日:2017/12/22(金) 13:37:48 ID:d3d5cbc6b 返信

    初めまして。
    2007年からHHKB Pro2を使っていますが、故障もせず、キートップの刻印も消えず、いい感じです。(黒の無刻印ですがw)
    ・上記エバーノートへの入力動画は、かな入力をしているのかローマ字入力をしているのか、明記して欲しかった。
    ・自分もAutoHotKeyを使っています。
    Windows以前のMSーDOSの時代には、何も設定しないでも最初から[Ctrl]+[M]
    でエンターキーと同じになっていたので、自分の中では[Ctrl]+[M]=エンターはお約束になっています。
    ・黒のBluetoothタイプ、欲しいですよねー。
    スタバに行って、HHKB からiPadに高速入力してドヤ顔をするのが夢ですw

    • アバター画像 名前:sato001 投稿日:2017/12/22(金) 15:23:07 ID:aa902ced6 返信

      sugiyama さま。
      HHKB歴長いですね。
      僕はまだまだこれからです。
      それでもキーボードに対して飽きっぽかった自分が、まだ飽きずに使っています。本当とても良いキーボードです。おそらくこれは一生モノでしょうね。
      そう考えると実は非常にコスパの高いキーボードだといえます。

      Bluetoothタイプ、本当にほしいです。
      お金に余裕ができたらそのうち買うと思います。

      ちなみに、今更ですが「かな入力」と明記しました。