3Dプリンター X-Smartの設定

前回に引き続き、3DプリンターX-smartネタです。

今回は、X-Smart開封後の初期設定を行います。QIDI TECHの3Dプリンターの説明書はすべてが英語なので、英語がハナクソ程度にしかわからない僕には難関でした。

x-smart説明書(英語)
x-smart説明書(英語)

付属してきたUSBメモリに設定関係の動画が収められているので、それ見てなんとかわかった、という次第です。

3Dプリンター自体がはじめての場合、何から何までびっくりするくらい微塵もわからないですよね。その気持ち、とても良くわかります。

きっと僕と同じような方がいると思うので、x-smartの設定方法をここに記録しておきます。設定方法は他のQIDI TECH製品にも当てはまると思います。

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X-Smartのセットアップ、初期設定

付属品

付属品
付属品

付属品は画像の通りです。左上から、LANケーブル、説明書、レベル調整用のシート、フィラメント(1kg)、フィラメント設置用シャフト、電源ケーブル、工具類といったところです。

USBメモリとスティックのり?らしきもの
USBメモリとスティックのり?らしきもの

この他にスティックのりらしきもの、USBメモリが別に入っていました。スティックのりについては、プリント物の床面定着をよくするためのものらしいですが、僕は使っていません。

電源の変換プラグは忘れずに

3ピン仕様の電源
3ピン仕様の電源

電源は海外製の3ピン仕様なので、そのままでは日本で使用できません。変換プラグは事前に購入しておくと吉です。慌てて電気屋とかで購入すると地味にお高いのでその辺は計画的に。

ガイドパイプの取り付け

ノズルユニット上部
ノズルユニット上部
本体裏面の差し込み口
本体裏面の差し込み口

フィラメントのガイドパイプ(黒い筒のようなもの)を本体後ろの差し込み口と、ノズルユニットの上部の穴に差し込みます。

フィラメントの設置

フィラメント用のシャフトを3Dプリンター本体裏にネジ止めしてフィラメントを設置します。フィラメントは湿気に弱いみたいなので、基本つけっぱなしにしないで、ドライボックス等に保管するとよいらしいです。

説明書通りに取り付けたつもりですが、画像の取り付け方だとフィラメントがうまく回りませんでした。中にハメるパーツが反対なのかな?と思います。ここはフィラメントが自由にくるくる回ればどんな付け方でもOK。

フィラメントはガイドパイプへ入れてノズルユニットまでくるように手で押してあげます。

電源ON 言語を選択

電源ON
電源ON

コンセントを接続して、本体裏面にある電源をONにします。本体内部にあるLEDが神々しく光り、微妙な未来感を演出します。

英語メニュー
英語メニュー

当然ですが、初期メニューは英語です。ただ、こちらは日本語に変更できます。メニュー「System」より「Language」を選択します。

言語選択メニュー
言語選択メニュー

「にほんご」を選択します。これでメニューは日本語に変更されます。

レベル設定(水平出し)

次に印刷する台(プラットフォーム)のレベル調整をします。こちらが水平になっていないと、印刷物が歪んだり斜めになったり、場合によっては倒れたりするので、きちんと水平出しをする必要があります。

メニュー「ツール」より「平準化」を選択します。

レベル設定
レベル設定

ノズルの先端が向かって左側前方に移動します。ここでノズルとプラットフォームの間に付属のシートを入れて調整します。

レベル調整用シート
レベル調整用シート

プラットフォームとノズル先端部分の間に専用シートを挟んで、調整ネジでプラットフォームを上下して、専用シートにノズル突起部分が当たって少し引っかかりを感じるくらいの高さに調整します。

この辺のサジ加減はある程度はアバウトで良いと思います。3箇所調整するので、引っかかりを感じる抵抗具合を3箇所同じように設定すればOKです。

この作業を前方左右で2箇所、奥の中央で1箇所で、計3箇所行います。これでプラットフォームの水平がとれました。

フィラメントをセット

メニュー内の「ツール」より「消耗品交換」を選択します。

何やら意味不明の画面(下画像)になります。僕はこの意味がわかるまでに少々時間がかかりました。

四角部分をタップするとノズル予熱
四角部分をタップするとノズル予熱

真ん中の四角枠部分(22/0)をタップすると、数字が赤に変化してノズルの予熱が始まります。

ノズル加熱中
ノズル加熱中

ノズルの加熱中は数字が赤に変化します。数字の意味は「現在のノズル温度/設定温度」です。上の画像でいうと、現在の温度が22度で、設定温度が205度です。

初期設定ではノズルの温度は220度になっていますが、少し高すぎる気がしたので僕は205度に設定しています。

温度が200度を超えたらフィラメント送り

ノズル温度が200度を超えたら、画面内の下三角ボタン(▼)を押します。

ノズル内にフィラメントが送られます。このときにノズルユニット上方のフィラメントをつまんでユニット内(下)に軽く押し込むように力を入れてあげます。

下方向に軽く力をかけてあげる
下方向に軽く力をかけてあげる
先端からトロトロと落ちてくるフィラメント
先端からトロトロと落ちてくるフィラメント

ノズル先端から溶けたフィラメントが出てきたら成功です。「停止ボタン」を押してメニューへ戻ります。

停止ボタン
停止ボタン

これで初期設定は終了です。データがあればいつでも印刷できます。

フィラメントを取り出したい場合

逆にフィラメント取り外したい場合は、同様にノズルを温めてから、上三角ボタン(▲)を押します。

ノズルユニット上方にささりこんでいるフィラメントを、上方向に引っ張るように軽く力をかけると、フィラメントが外れます。

フィラメントが外れたら「停止ボタン」を押して終了します。

印刷する

付属のUSBメモリには、テスト印刷用のデータが入っています。3Dプリンターをすぐにでも試してみたい方は、そちらのテストデータを印刷してみるとよいでしょう。

Fusion360 で3Dモデル作り

せっかくなので、僕はテスト印刷用に小さなスプーンを作ってみました。Fusion360という無料で使用できる3DCADを使用して、3Dモデルを作成します。

データを「STL形式」で書き出します。

スプーンモデル
適当に作ったスプーン

USBメモリに入っている「QIDI Print」というソフトをインストールします。こちらのソフトは作成した3Dデータを、X-Smartで3Dプリントできるようにうまいこと変換してくれるソフトのようです。

「QIDI Print」は以下のページからでもダウンロードできます。Windows用、macOS用、どちらもあります。

QIDI Print ダウンロード

ソフトからQIDI製の3Dプリンターが各種選べるようになっているので、おそらくQIDI TECHの3Dプリンターを購入した方は、みんなこのソフトを使うのだと思います。

QIDI Printで印刷設定

QIDI Printをインストール後にSTLデータをそのまま開くと、STLがQIDI Printに自動的に関連付けらるようで、そのままデータが開けました。

右側に細かい設定がびっしりとあって意味がわかりませんが、当初はデフォルトのままで良いと思います。

フィラメントは「PLA」、インフィルは内部密度のようなので、適当に60%くらいに設定、印刷温度は200度、ヒートベッドの温度は60度で印刷します。同じPLAフィラメントで印刷する限りは、温度等の設定はこれで大丈夫そうです。

右下に「準備する」という項目があるのでそちらをクリック。データはUSBメモリにgcode形式で保存されます。

X-smartにUSBメモリを刺して印刷

X-Smart右側下にUSBメモリの差し込み口があるので、そちらにUSBメモリを指します。

日本語メニュ-
日本語メニュ-

メニューより、印刷をタップします。

後は先程保存したデータを選択して印刷します。ノズルとプラットフォームがそれぞれ設定した温度まで上昇した後、自動的に印刷がスタートします。

印刷中の表示
印刷中の表示

印刷中はモニターに、現在の出力(%表示)、プラットフォーム温度、ノズル温度、ノズルスピード、経過時間、残り(予定)時間が表示されています。

このスプーンの場合は、トータルで33分かかりました。こんなに小さいものでもやたらと時間がかかります。

3Dプリンターで印刷するときには、「印刷させながらなにか別のことをする」というスキルが必須になります。

印刷結果

オモテ
ウラ

印刷方向を何も考えずに出力したので、下部にサポートがびっしりとついてしまっています。

サポートが全然はがれない

FDM形式の3Dプリンターは下から上に積み上げていくので、浮いている部分にはサポートと呼ばれる足が自動的につけられます。

ただ、このサポートがあまりにもガッチリと付けられているため、きれいに取り外すことができませんでした。サポートの処理、皆さんどうしてますか。

まだまだ設定関係の研究が必要みたいです。

印刷する(リベンジ)

テスト印刷したスプーンの出来があまりにもアレだったもので、後日、リベンジプリントしてみました。

改善点:サポートを付けないで印刷

前回、サポートがガチガチに張り付いてしまって剥がれなかったので、サポートを付けないように設定しました。こちらはQIDI Printで「サポートを追加する」のところのチェックを外すだけです。

改善点:印刷する向きを変更

データを回転させて、スプーンの上の部分を下にして印刷してみました。これでサポートの必要はないはずです。

改善点:配置を「Extra Fine」に変更

配置を「Extra Fine」に変更してみました。前回のスプーンの曲面の積層が目立っていてあまりキレイじゃなかったからです。

QIDI Printフィラメント設定
QIDI Printフィラメント設定

これにより、レイヤーの高さが0.08mmになりました。さらに細かいピッチで印刷されます。

印刷結果

印刷結果
印刷結果

Extra Fineでの印刷はとてもキレイでした。細かな積層痕はありますが、むしろそれが美しく見えたりします。

中央が落ちてしまった
中央が落ちてしまった

サポートをつけなかったので、前回のような醜いサポート跡は残りませんでしたが、スプーンの真ん中の部分が、印刷時に落ちてしまったようで、ボロボロになってしまいました。

左:前回 右:2回目
左:前回 右:2回目
左:前回 右:2回目
左:前回 右:2回目

スプーンの真ん中部分にはサポートが必要そうです。でも結局サポートをつけるとサポート跡が残ってしまうので、キレイなスプーンの形にはなりません。

おそらく何か方法があるのだと思いますが、現状ではわからないことばかりです。これから少しずつ研究していけば、いつかはキレイなスプーンを印刷できる日も来るかな、と思います。

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『3Dプリンター X-Smartの設定』へのコメント

  1. 名前:ササキ 投稿日:2019/04/24(水) 05:32:04 ID:6fcb091e4 返信

    なんか乗り遅れてしまい未だに買わずじまいの3Dプリンターなんですが、楽しそうな記事がスタートですね。
    同じ機種を買っちゃおうかな!笑

    • sato001 名前:sato001 投稿日:2019/04/24(水) 20:22:46 ID:9217f2bda 返信

      ササキ さま。
      ものづくりしてる方なら絶対に楽しめると思います。
      3Dプリンターは前から欲しかったんですけど、なかなか手が出ませんでした。
      今回思い切って買ってみて良かったです。
      何作ろうか毎日ワクワクしてます。

      僕の買った機種、性能の割に値段が安いので個人的にはかなりオススメしたいです。
      ただ、レビューを見る限りでは、不具合もそれなりに多いみたいなので、その辺のケアが自分でできることが前提です。