3Dプリンターのある日常。僕が初めての3DプリンターにX-smartを選んだ7つの理由

3Dプリンター QIDI TECH X-Smart
3Dプリンター QIDI TECH X-Smart

3Dプリンターを購入しました。前からずっと欲しくて欲しくてずっと我慢していたんですけど、たまたまAmazonで価格が下がったので購入に踏み切りました。

購入したのはQIDI TECHのX-Smartという3Dプリンターです。

こちらの3Dプリンターは、印刷精度がとても良い割に格安、というとてもコスパの高い商品で、初めて購入するならX-smartしかない、というくらい購入前から惚れ込んでいました。

スポンサーリンク

なぜX-smartなのか

数ある3DプリンターからX-Smartにしたのには理由があります。

以下は僕がX-Smartにした主な7つの理由です。本当は8つあるんですけど、7つのほうが格好がつくのでタイトルは7つにしています。

  • 価格が5万円以内
  • 箱型
  • FDM方式(熱溶解蓄積方式)
  • ABSにも対応している
  • ヒートベッドがある
  • プリントサイズがお手頃
  • サポートが充実しすぎ
  • レビュー、評価が高い

価格が5万円以内

個人的な予算の都合で5万円以内くらいの3Dプリンターを探していました。

位置づけとしては、今回の3Dプリンターは自分のエントリーモデル的なものであり、まずはこのプリンターで自分のやりたいことをやってみよう、といった考えです。

3Dの印刷に慣れてきて、機械の操作や各種フィラメントによる温度の調整、3DCADの操作など、自分の頭の中で考えたものがサクッと印刷できるくらいのスキルがついたら、もうワンランク上の3Dプリンターを検討しても良いと思っています。

そのためのエントリーモデルです。

箱型

3Dプリンターに興味津々の息子
3Dプリンターに興味津々の息子

X-smartは箱型です。大きさは電子レンジくらいの大きさを想像していただけるとわかりやすいと思います。

倒立式など、X-Smartよりも全然安い3Dプリンターもたくさんあるんですけど、3Dプリンターの性質上、印刷中は前後左右、上下とユニットが激しく動き回るので、振動などからプリント位置がズレがちです。

その点、箱型は筐体が4隅でしっかりと固定されているので、印刷位置のズレや精度などが安心できます。また、周りが囲まれているのでプリント時の音なども多少は軽減されているような気がします。

FDM方式 (熱溶解蓄積方式)

FDM方式とは、熱で溶かしたPLA樹脂などのフィラメントを上から垂らして、一層ずつ積み重ねるように造形していく造形方法です。

ソフトクリームを作っているところを想像していただけると、仕組みがわかりやすいと思います。FDM方式の3Dプリンターは、ソフトクリームを作るようなイメージで、上にどんどん層を積み重ねるように造形していきます。

光造形も良いけどね

最近では、PHOTONなど、光造形タイプの3Dプリンターも5~6万円台とかなりお安くなってきています。

このタイプの3Dプリンターは高精度、高精細で、造形が美しく、フィギュアなどの製造に向いていると思います。

ただ、光造形タイプの3Dプリンターは、硬化材にエポキシ樹脂やアクリル系樹脂をベースにした紫外線硬化性樹脂(液体)を使用するため、小さな子供がいるうちのような家庭ではなんだか危険な感じがします。

また、印刷中はしっかりと換気しないと大変なことになりそうで怖いです。さらに、印刷後にサポート材を除去するのに、薬剤での洗浄が必要なことなど、現状では一般家庭向きではないような気がします。

ABSにも対応

安い3DプリンターはPLA樹脂しか印刷できないものがほとんどです。

PLA樹脂はとても固くて、柔軟性に欠けているので印刷後の加工修正ができません。ABS樹脂は比較的柔らかいので、印刷後の修正などがやりやすいなどの利点もあります。

ABSは反りなどで印刷が難しかったり、印刷中の独特のニオイなど、嫌う人も多いようですが、個人的には、ABSを使う使わないにかかわらず、対応していないよりは、対応していたほうが良いな、という考えです。

いずれはABS樹脂も試してみたいです。

ヒートベッドがある

大きい出力物の安定した定着をするためには、ヒートベッドは必要だと思います。

ヒートベッドとは、3D出力される台の部分が熱されて、出力された樹脂が反らずに安定して定着できるようにする仕組みです。床暖みたいなイメージでしょうか。

北海道などの冬が寒い環境では、X-Smartのように、「箱型で囲まれた筐体」と「ヒートベッド」の組み合わせは、印刷室内の温度を安定させ、印刷精度を上げるのに確実に役に立つと思います。

プリントサイズがお手頃

X-smart スペック
X-smart スペック

3Dプリンターの特性上、あまり大きなものを印刷しようとすると、とんでもなく時間がかかます。

印刷物の大きさや、微細な精度を詰めていくと、印刷に1~2日かかるなんてこともあるかもしれません。かといって小さいものしか印刷できないようなものでも汎用性にかけてしまいます。

X-Smartは最大印刷サイズ、横160mm×縦150mm×高さ150mmとなっているようです。

このくらいのプリントサイズが個人的には不可のない無難なラインかなと思います。これよりも大きなものを出力したい場合には、個別に分割して印刷すればなんとかできると思います。

サポートが充実しすぎ

なにかトラブルがあったときにはメールを送れば12時間以内に返信をくれるようです。

ただし、言語は英語らしいのでそこだけ注意。ただ、Google翻訳でいけるくらいの簡単なやり取りでいけるみたいなので、大丈夫かなと思います。

説明書に箱から開封するときの説明まである

開封のしかた(説明書)
開封のしかた(説明書)

まずこれにびっくりです。確かにどうやって出すんだろう、というくらいきっちりと梱包されているので当初かなり戸惑いました。

ただ、僕の場合、説明書内に開封方法の説明があることを知らず、あれこれと悩んで全て開封してから説明書に気がついたので、意味がありませんでしたが。

付属のUSBメモリに初期設定、修理方法の動画が入っている

また、付属しているUSBメモリには、専用のプリントソフトやサンプルデータだけではなく、ノズルの交換方法や分解方法、フィラメントの装着から、セットアップ、またレベル調整など、このプリンターの設定やセットアップに必要なほとんどの操作方法が動画として記録されています。

これすごいですよね。ここまで手厚いサポートを僕はこれまでの人生の中で見たことがありません。日本の企業も、みんなこれ真似してくれないかなと思います。

説明書は全て英語なので、英語と写真だけではイマイチ理解できない方は、USBメモリ内の動画を見ると超絶理解できます。動画を見るだけで、ほとんどの方は安心して本体の設定ができるのではないかと思います。

レビュー、評価が高い

Amazonのレビューを見ていただければわかると思いますが、レビューの星がほぼ五つ星とかなり高いです。

レビュー内容を読んでみると、印刷の精度的な評価内容もありますが、サポートの神対応などの記載もあります。

製品自体のトラブルもそれなりにあるようですが、売りっぱなしでほとんどサポート無しの企業が多い中で、むしろここまでサポートに安心ができる企業も珍しいかなと思います。

これから始まる3Dプリンター生活

暗がりの中のX-smart
暗がりの中のX-smart

僕は決してQIDIテクノロジーの回し者ではないんですけど、あまりにもベタ褒めすぎてちょっと長くなってしまったので、初期設定やテストプリント等は次回に続きます。

購入してからまだ1週間ですが、すでにいくつかの3Dモデルを作成し、印刷してみました。モデルについてはそのうちブログ上で紹介できると思います。

この3Dプリンターは評価通りとても良いものだと思います。

現在3Dプリンターの購入をためらっている方は、僕が自信をもって購入をオススメしたい気分です。ほんとこれはいい。

お金に余裕がある人はX-smartの上のグレードを購入されると良いと思います。使用できるフィラメントの種類が豊富で、大型サイズの印刷に対応している以下のモデルも是非検討してみてください。

この記事をお届けした
satoの雑技術ノートの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

フォローする