SSDの容量が足りない
こんな悩み、ありがちですよね。
そこで今回は、ノートパソコンのSSDを、大容量SSDにクローンコピーする超絶簡単な方法をご紹介します。記事ではノートパソコンを使っていますが、実際にはどんなパソコンでも、またHDDなどでも方法は同じです。
この記事では以下のことができるようになります。
- 今ある環境は同じまま
- ライセンス関係も同じまま
- Windowsの再インストールもしないで
- パソコンのSSDを大容量のものにサクッと交換
主な手順は大きく分けて以下の通りです。一つ一つ順番に解説していくので、最後まで読んでみてください。
- クローン専用ソフトのインストール (MiniTool Partition Wizard)
- SSDを外付けケースでパソコンに接続
- ソフトでクローン開始
- パソコンのSSDを交換
※この記事の最後には、動画で実践しながら解説しているので、お時間のある方はそちらもご参照ください。
必要なもの
まずはクローンを取るために必要な以下のものを購入します。
クローンソフト
まずはクローンソフトが必要になります。このソフトは、パソコンに入っているSSDを、Windowsを起動したまま全て複写してくれる というスグレモノです。
今回は、実際に MiniTool Partition Wizard Pro版 というものを購入してみました。理由はこのソフト前回も使ってわかりやすかったからです。
単純なドライブの複写なら無料版でもできますが、OSを移行するなどの大掛かりな複写は有料版(Pro版以降)の機能になります。
購入とインストールについては後述します。
MiniTool Partition Wizard の詳細ページ
交換するSSD
交換するための大容量なSSDが必要になります。このSSDは現在のパソコンと互換性のあるものをチョイスします。
クローンしたSSDは、最後にパソコン本体のSSDと物理的に交換します。せっかく上手くクローンしても、物理的に収まらなかったり、読み込みできなかったら意味がないので、互換性のあるものを購入します。
ちなみに、僕が持っているThinkPadのSSDは調べてみたら、NVMe形式のM.2 SSDでした。なので同じ形式のもので、大容量(1TB)なサムスンのSSDを選びました。
M.2のSSDをパソコンに外付けするための専用ケースも必要になります。
クローン専用ソフトのインストール
購入方法
MiniTool Partition Wizard の詳細ページより、プロ版を購入します。その他にもプロ・プラチナ版とプロ・アルティメット版があります。
MiniTool Partition Wizard の詳細ページ
【プロ版】は、PC1台までインストール可能、1年間有効なライセンスです。取り急ぎ、1台やっちゃいたい場合はプロ版で良いと思います。
【プロ・プラチナ版】は、PC3台までインストール可能、1年間有効なライセンスです。PCを複数所有している方に。
今後もずっと使用したい方や、様々な機能をハードに使用したい方は、永続使用+PC5台までインストール可能な【プロ・アルティメット版】を購入してください。
「今すぐ購入」ボタンを押すと以下のページに以降します。ここでは購入に使用するカード情報を入力します。
支払い方法は、カードの他に「PayPal」「銀行振込」ができるようです。
注文が終わると、ダウンロードできるようになります。同時に登録したメールにライセンスコードも送られてきます。このライセンスコードを、ソフトのインストール時に入力することで使えるようになります。
ソフトのインストール
ソフトの購入時の画面、もしくはメールに記載されているダウンロードリンクより、ソフトをダウンロードします。ダウンロードしたファイルをインストールします。
インストール後、起動すると以下のようなウィンドウが出てきます。赤枠の部分にメールに記載されているライセンスコードをコピペしてソフトを立ち上げます。
ソフトの起動
ソフトを起動すると、以下のウィンドウになります。ディスク1となっている部分が ThinkPad のCドライブです。
ディクスの下に5行ほどパーティション(区切り)がありますが、気にしなくても良いです。
Windowsのドライブは、システム上、元々こんな感じで区切りがあります。この中で、メインのCドライブと呼ばれている領域は4行目になります。
ここまで確認できたら、次は外付けケースを使って、購入したSSDをパソコンに接続します。
SSDを外付けケースでパソコンに接続
購入した大容量SSDを、専用の外付けケースに入れます。
ケースの蓋を開けて、SSD先端の金属部分を少し斜め上からサクッと押し込むだけの簡単な作業です。
ケースの蓋を閉めて、付属のUSBケーブルでパソコンに接続します。
ソフトでクローン開始
SSDを外付けすると、ソフト上にディスク2と表示されます。フォーマットもかけていない新品ディスクを接続したのでそのままでは「未割り当て」領域となっています。
左上にある「OSをSSD/HDDに移行」をクリックすると以下のAとBの選択が出てきます。
A: ディスク全体をOS丸ごといっちゃいたい場合
B: OS部分だけ移行したい場合
目的は単純なクローンなので A を選択します。
以下のような行先ディスクの選択ウィンドウになります。OSを移行する先のディスクを選択します。
ここではディスク2を選択しています。ディスク番号はお使いのパソコン環境によって異なります。容量やモデル名から推測して、接続したディスクを判断してください。
コピーオプションの選択ウィンドウが出てきます。行先ディスクのレイアウトで、出来上がりのディスクのイメージが参照できます。
1 にした場合、余っている領域が全てCドライブで埋まります。
2 にした場合、Cドライブの領域はそのまま、余った領域は未割り当て領域として残ります。後からWindowsの設定でこの部分をDドライブに割り当てしたり、Cドライブの追加領域として選択したりできます。
僕は1を選択して、全ての領域をCドライブにしました。これはどちらを選択しても、後からWindowsのディスクの管理から領域は変えられます。
以下のような注意が出てきますが、これまでの経験上、BIOSの設定を変更したことはありません。ただ、環境によってはBIOSを変更しなければならない場合があるのかもしれません。
ウィンドウ下部の「完了」を押します。
以下の画像のように、ディスク2(移行先)の状態が、ディスク1(移行元)と同様に変化します。ただ、このままではまだ実行されていません。ここで、左下にある「適用」ボタンをクリックします。
以下のウィンドウになってコピーが始まりました。あとは終了するまで待つだけです。
さすがにM.2 SSD(NVMe)の速度は速いです。10分ほどで難なく終了しました。
パソコンのSSDを交換
さて、ここまできたらあとはもう一息です。
今度は外付けに繋いでいた大容量SSDを、パソコン内部のSSDと物理的に交換します。ここからはお手持ちのパソコンによって作業方法が異なります。本記事ではThinkPad X1 Carbon 2016年モデルを例に解説します。
まずはThinkPadの裏側5箇所(赤丸部分)のネジを外します。
次に横から先端の細いものを入れて軽くこじります。
僕は家にたまたまあった金属のスクレーパーで代用しました。カバーはすぐに外れるので、マイナスドライバーでもカッターの刃とかでもなんでも良さそうです。
カバーが外れると、びっくりするくらいすぐにSSDにアクセスできます。ちなみに赤枠の部分がSSDです。この点に関しては、さすがのThinkPadといったところ。整備性の高さは折り紙付きです。
SSDは向かって下部のプラスネジを外すと少し浮き上がるので、赤矢印方向に引き抜きます。
SSDが引き抜けたら、今度は逆の手順で外付けのSSDを本体に設置します。
元通りネジをしめたらカバーを戻して交換作業は終了です。
ついに緊張の一瞬。本体を起動します。
何事もなかったようにパソコンが立ち上がりました。Cドライブ容量は鬼増してます。
元々入っていたソフト類(Microsoft 365など)もそのまま入ってます。クローンなのだから当然なのですが、ライセンスの再認証をすることもなく、問題なく使用できます。大成功です。
実践してる動画も参照してみてください
動画で解説してます。文章だけでは伝わりにくい作業部分など、参照してみてください。