この雑然とした狭苦しいPC周りの状態を解消したい。広々とした作業デスクがほしい。ずっとそう思ってきました。
今回、タイミングよく、木工場に務める知人より、パソコンデスクの材料となる板材を譲っていただいたので、全くのド素人ではありますが、一念発起し、パソコンデスクを自作してみようと決心しました。
本記事はパソコンデスク作りのNo3(デスク組み立て)です。
材料の準備、設計、加工に興味のある方は、よろしければ以前の記事も読んでみてください。
ド素人のパソコンデスク作り No1 (材料の準備、設計)
ド素人のパソコンデスク作り No2 (材料の加工)
目次
ビス止めでダボ埋め法
PCデスク組み立ての固定方法は木ねじによるビス止めにしました。
ビス止めをしないで木ダボのみでつなぐ方法もありますが、ド素人には細かい調整が難しそうだったので、単純なビス止めにしました。
ただ、ねじ頭が見えていると見た目が良くないので、コメントで頂いた「ビス止めをして、さらに上からダボで埋める方法」で、少し見栄えを良くしたいと思います。
以下にビス止めダボ埋めのイメージ図を描きました。相変わらず雑な絵ですいません。ねじ頭を木ダボで隠すことで、木本来の温かい雰囲気を演出します。
使用した道具類
ビス止めダボ埋めに使用した道具類を紹介します。これらの物が全て揃っていないと今回の作業は厳しいと思います。
皿取錐8mm
「皿取錐(さらとりきり)」というドリル専用ビットです。これはダボ用の8mmの穴を開けながらビスの下穴も開けてくれるというスグレモノです。
ダボ穴を作ると同時に、ビス用の下穴を開けてくれるので、ダボとビスの中心位置がずれることがありません。これがあるのとないのとでは、後の作業性がかなり違ってきます。必ず用意したい一品です。
8mm✕30mm 木ダボ 100本セット
こちらはAmazonでお手頃な値段だったので購入しました。8mm✕30mmの木ダボが袋に100本も入っているセットです。
今回使用するダボは30~40箇所くらいなので、実際には半分以上余りますが、別の機会にも使用できるので購入しました。
木ねじ 4.2✕65mm
これはホームセンターで購入しました。安い木ネジです。入数は80本程度。
ネジの長さをどのくらいのすればよいのか迷いましたが、ネジが長いと、ねじ頭のサイズも大きくなってしまうので、この辺が無難なところです。もっと長いネジを使用したい場合には、10mmサイズのダボにすると良いと思います。
フレキ頭という形で、ねじ頭が木にもぐって平らになる形状をしています。ダボとの接地面を考えてこの形状にしました。
ブラックアンドデッカー コードレスインパクトドライバー 18V
ドリルとして使用したのはブラックアンドデッカーの18Vのインパクトドライバーです。こちらは僕が3年くらい前から愛用しているものです。
このお値段で、国産メーカーの有名どころの4~5万円くらいで売られているコードレスインパクトドライバーと同クラスのパワーがあります。自動車のタイヤ交換とかもこれでやってます。
このクラスの強力なコードレスインパクトドライバーは一家に1台あるだけで、DIY作業は120%幸せになれます。個人的にはかなりオススメしたい、コスパの高いインパクトドライバーです。
作業前の下準備
従来のデスク、大量の物を撤去
現在使用しているパソコン、PCデスクおよび、その他のゴミゴミしたものを全てまとめて別室に移動させます。
この状態のまま長年使用していたせいか、手が届かないデスクの裏などはホコリだらけです。加えて増設増設でパソコン周りの配線関係はぐちゃぐちゃ、片付け作業は難航しました。
このデスクが完成したら、「このカオスな環境を全てリセットしてシンプルに、キレイにしよう」と固く心に誓ったものです。
ブルーシートをひく
今回のパソコンデスクは、サイズや重量、強度の関係で、いちど組み立てしてしまったらおそらくその場から二度と動かせないと思われるので、作業は実際にデスクを設置する場所(僕の聖域)で行いました。
作業時の木くず、その後の塗装作業も考慮して、床にはブルーシートをひいておきます。
組み立て作業
ここからがようやく組み立て作業です。
横板(脚板)と細板2枚を合わせる
まずはデスクの脚となる横板2枚と補強用の細長い板2枚を組み合わせます。
いちど脚板を横に寝かせて、上から細板をのせて位置合わせ、ビス止めします。
壁側の脚板は、巾木のぶんを考慮して1cm内側に入れてます。
天板をのせる
横板と細板の固定が終わったら、横板をゆっくりと起こして、上に天板をのせます。簡単な作りのおかげで組み立ては単純明快でして、ここまでくればほとんど完成したようなものです。
ネジ止めダボ埋め
ダボ穴、ビスの下穴開け
次に、上からダボ穴とビス穴を開けていきます。
皿取錐でビス箇所をどんどん穴開けしていきます。皿取錐を使用するとダボ用の穴とビス用の下穴を同時に開けられるのでとても楽です。
木ネジの間隔 について
ネジの打ち付け間隔ですが、強度的には何本くらい入れたら良いのか、ド素人的にはわかりません。
たくさん入れれば強度は増すと思いますが、見た目も悪くなり、逆に少なすぎると強度が落ちそうです。今回は見た目の妥協できる範囲で、横板部分(両サイド)は10cmごと、幕板部分(天板奥側)は20cmごとに入れることにしました。
このパソコンデスクは設置したら二度と動かさないので、あまり細かくビス止めする必要もない気もしますが、できるだけ細かめに打ちました。
木ねじ入れ
次に穴を開けた部分に木ねじをねじ込んでいきます。
実はドリルのパワーが強すぎて、ネジが天板を突き抜けてしまう、というトラブルもありましたが、なんとか無事にビス止めが終わりました。
作業のポイントとして、合板は、薄い板を張り合わせて作られている性質上、無垢材と比べて強度的に弱いので、ネジを入れる際には、ある程度の深さまで入ったら無理しないでやめておく方が良さそうです。
ダボ入れとカット
次に先程開けた穴にダボを入れます。手では奥まで入らないので、ハンマーでコンコン叩きながら入れました。
ダボ入れの動画とかを見ていると、木工用ボンドを入れてからダボ入れすると良さげなのですが、面倒なので僕はそのまま叩いて入れました。目的が接続ではなく、ビスを隠すだけなのでこれでも特に問題ないかな、と思います。
ダボの切断専用のこぎり
はみ出したダボを切断するのに、この小さなのこぎり(ライフソークラフト)が大活躍しました。これはほんと素晴らしいです。
このライフソークラフトは、アサリのついていないタイプのノコギリで、刃の部分が柔らかくてとてもしなるため、デスク上に押し付けながら、水平にダボを切断できます。
本体はとても小さくコンパクト。自由研究の木工作にも使用できるので、家の中に1本置いておくと大変重宝します。
先端の保護カバーには引っ掛け用の穴がついているので使わないときにはそこらに下げておけます。とても使いやすく、切れ味も抜群なのでオススメです。
ダボの切り取り面は、手で触ってみると少しだけ出っ張っている感触があるので、240番のサンドペーパーである程度平らになるまで削ります。
組み立て完了
全てのダボ面のペーバーをかけ終わったら組み立て完了です。この時点ですでにパソコンデスクの形になっているので、にわかにテンションが上ります。
思えば、パソコンデスクの材料を頂いたのが2018年の春でして、夏頃から設計、必要工具類の準備、加工としてきたんですけど、最終的には冬になっていました。
設計作業の開始から7ヶ月。ド素人でもついにここまでできました。パソコンデスク作成もついに大詰め。残すはニス塗装のみです。
次回、デスクの塗装に続きます。
ド素人のパソコンデスク作り No1 (材料の準備、設計)
ド素人のパソコンデスク作り No2 (材料の加工)
ド素人のパソコンデスク作り No4 (デスクの塗装)
工作熟練者、流石の手際ですね!
水を差す意図でなく今後の参考情報として、
写真にあるコースはフレキ付きと言って頭の下にリブがありドリル刃のように潜って行かせるタイプのビスで、打ち込んだビス頭周辺が綺麗に仕上がらなくても出っ張らずに引っ込んでおいて欲しい時など使います。
ノンフレキというリブなしの場合はビスが潜り抜けずに板を引っ張って接合してくれます。
塗装も楽しみにしております。