マキタの保冷温庫を購入しました。小型タイプで、お一人様用です。
最近は、一人で現場に行くことが多くなってきたため、暑い夏が来る前にどうしても欲しかったのです。今回は、実際にこの保冷温庫を使ってみて、バッテリー持ちを検証してみたので、記録として残しておきます。
目次
- 1 使用したバッテリー
- 2 検証条件
- 3 検証開始
- 3.1 8時半 気温27℃ 庫内25℃ (設定5℃)
- 3.2 9時35分 気温31℃ 庫内6.8℃ (設定5℃)
- 3.3 10時30分 気温31.1℃ 庫内3.2℃ (設定5℃)
- 3.4 12時01分 気温34.1℃ 庫内6.9℃ (設定5℃ → 0℃)
- 3.5 12時32分 気温35.8℃ 庫内0℃ (設定0℃)
- 3.6 13時01分 気温36.2℃ 庫内-0.3℃ (設定0℃ → -10℃)
- 3.7 13時14分 気温36.8℃ 庫内 0℃ (設定-10℃)
- 3.8 13時52分 気温36.9℃ 庫内 -4.4℃ (設定-10℃)
- 3.9 15時34分 気温32.0℃ 庫内 -6.7℃ (設定-10℃)
- 3.10 15時37分 気温32.0℃ 庫内 -7.6℃ (設定-10℃)
- 3.11 これ、最強の熱中症対策じゃないの
- 3.12 17時33分 気温26.8℃ 庫内 1.6℃ (設定0℃)
- 3.13 18時30分 気温24.2℃ 庫内 0.4℃ (設定0℃)
- 4 使用感まとめ
使用したバッテリー
使用バッテリーは、僕が持っている全マキタを集結させたところ、以下の3本になりました。いずれもマキタ純正品です。
- 18V 6.0Ah・・・2本
- 40V 2.5Ah・・・1本
この3本のバッテリーを駆使して、暑いときのバッテリー持ち検証を行いました。
検証条件
検証としては、以下の条件で行いました。基本的に、現場で使用することを想定しているため、暑い夏に、現場で使用する条件に合うように設定しました。
- 現場で朝から夕方までのバッテリー持ちを検証
- 全ての動作をバッテリーのみで行う
- 真夏を想定した暑い条件のもとに行う
- 最初は冷蔵庫として機能させ、途中から冷凍庫にしてみる
- あえて常温の飲み物を入れてみる
目的としては、一番最悪な条件(暑い日)で、バッテリーだけでどこまで行けるのかを知りたかったので、このような条件設定としました。
検証開始
8時半 気温27℃ 庫内25℃ (設定5℃)
現場に出発します。1本目のバッテリーは【18V 6.0Ah】をチョイス。
この日は5月にしては珍しく暑くなりそうな日でした。外でもそれなりに気温は高かったのですが、あえて厳しい条件を設定するために、検証場所は、窓を締め切った車内(エアコンなし)です。
保冷温庫に入れたものは、以下のものです。
- 500ml ペットボトルのお茶(常温)
- 500ml ペットボトルカルピス(常温)
- アルミ缶 コーヒー(冷たい)
- ずっしりチーズケーキ(冷たい)
家から持ち込んだ常温のお茶とジュース、コンビニで冷たいコーヒーとチーズケーキを購入。どんなに暑い日でも保冷温庫があれば、いつでもどこでも臆せずに冷たいものを買えるので猛烈な安心感がありますね。
ちなみに、保冷温庫の表示温度を信用しないわけではありませんが、外気温と庫内を両方計れる温度計も導入しました。今回の検証のために購入したものですが、表示も見やすくてガチで気に入ったので、このまま家用の外気温計にしたいと思います。
保冷温庫の設定温度は、5℃設定にしました。ビールを美味しく飲める温度が確か5℃くらいだと聞いたことがあります。そこからスタートです。
9時35分 気温31℃ 庫内6.8℃ (設定5℃)
バッテリー1本目、開始1時間くらいで、ほぼほぼ設定温度通りまで下がりました。
保冷温庫のパネル表示は5℃になっていますが、実際の温度は少し高めです。これは気温計子機の位置や、計る場所によっても変わるので、誤差の範囲だと思います。
10時30分 気温31.1℃ 庫内3.2℃ (設定5℃)
バッテリー1本目、開始2時間、車のエンジンを切って窓を閉め切っているので、とにかく暑いです。
黙っていても汗が吹き出してきます。この気温の中、庫内の温度がきちんと3.2℃になっているって幸せですよね。
ここでおやつ(ずっしり満足ケーキ)を食べます。かなり冷え冷えで、普通に冷たいまま食べられました。このときの気温が31.4℃なので、こんな状況で冷たいおやつと、冷たいコーヒーが飲めるのって、ほんと異常です。若い頃にこれがあれば・・・。
12時01分 気温34.1℃ 庫内6.9℃ (設定5℃ → 0℃)
バッテリー1本目、開始3時間半、昼の段階で、バッテリー残量が1と2を行ったり来たりしてました。まだ少しだけ持ちそうな感じです。飲み物は5℃設定で十分すぎるほど冷たかったです。ただ、キンキンに冷えた飲み物がお好みの方は、0℃に設定するのが良いかもしれません。
この段階で、設定温度を0℃にしてみました。
12時32分 気温35.8℃ 庫内0℃ (設定0℃)
バッテリー1本目、開始4時間、設定温度を0℃にしてから30分くらいで、すぐに温度が0℃付近まで下がりました。
外気温が35℃くらいある猛暑の中で、庫内のこの下がり具合は素直にすごいと感じます。バッテリー残量が1メモリと、このあたりからかなり怪しくなってきました。
13時01分 気温36.2℃ 庫内-0.3℃ (設定0℃ → -10℃)
バッテリー1本目、開始4時間半、飲み物はキンキンに冷えてます。やはり、飲み物でキンキンに冷やしたい場合は0℃の設定がおすすめです。
ここであまりの暑さにアイスを食べたくなってきたので、温度を-10℃設定にしてみました。バッテリーが今にも切れそうです。
マキタタオル(濡れタオル)を投入
たまたま持っていたマキタのタオル(マキタオル)を水筒の水で濡らして、庫内に入れてみました。
これ、「もしかして冷凍タオルになるのかな?」みたいなその場の思いつきだったんですけど、このときの自分を手放しで褒めてあげたいくらい、後にこのマキタオルが爆発的な威力を発揮します。
13時14分 気温36.8℃ 庫内 0℃ (設定-10℃)
バッテリー1本目、開始4時間40分、ここでバッテリーが切れました。
-10℃の設定にしなければもう少し持ったかもしれません。ここでバッテリーを2本目(18V6.0Ah)に変更します。
13時52分 気温36.9℃ 庫内 -4.4℃ (設定-10℃)
バッテリー2本目、開始35分、-10℃設定にして約30分ほどで、-4.4℃まで下がりました。ここでコンビニでアイスを購入しました。
15時34分 気温32.0℃ 庫内 -6.7℃ (設定-10℃)
バッテリー2本目、開始2時間20分、バッテリーは残り1メモリとかなり厳しい状況でした。やはり、暑い気温の中で急激に温度を下げようとすると、バッテリーの消費はどうしても激しくなります。
1本目ではなんだかんだで4時間40分くらい持ったバッテリーが、半分くらいの時間ですでに虫の息となってます。
15時37分 気温32.0℃ 庫内 -7.6℃ (設定-10℃)
バッテリー2本目、開始2時間25分で2本目のバッテリー切れです。3本目のバッテリー(40V2.5Ah)に取り替えます。
マキタタオルがガチガチに凍る
ここで先ほど入れた濡れタオルを見てみたんですけど、すでにガチガチに凍ってました。このマキタオルで顔をふきながら、アイスを食べると、もう気絶するほど気持ちがよかったです。
動画内では、遠い目になって、ため息が出てますが、体温と同じくらいの気温の中でアイスを食べながら凍ったタオルで首を冷やすと誰でもそうなります。
これ、最強の熱中症対策じゃないの
暑い日に現場で好きなときにアイスを食べられる。さらに冷たい飲み物と、凍ったタオルも完備。これからの暑い季節、これは最強の熱中症対策なんじゃないかと思いました。
これだけでもうこの保冷温庫をマジで購入してよかったと思います。
17時33分 気温26.8℃ 庫内 1.6℃ (設定0℃)
バッテリー3本目、開始2時間、気温が下がってきたのと、設定を0℃にしたので、バッテリー持ちは良くなりました。2時間経過しても、バッテリー残量は3つ残ってます。
この調子だとまだまだ行けそうな感じです。
18時30分 気温24.2℃ 庫内 0.4℃ (設定0℃)
バッテリー3本目、開始3時間、バッテリー残量は2メモリでした。温度を維持するような使い方をする場合は、バッテリーはかなりもつようです。現場が終わったので、検証はここで終わりました。
使用感まとめ
温度を常に上げ下げしながら使いたい場合は、バッテリーのみでの運用は厳しいかもしれません。
温度を一気に下げたいときなどは電源も併用し、バッテリーはあくまでも庫内の温度の維持に使うのが現実的かもです。
バッテリー持ちの目安
実は、この検証後、涼しい日が続いていたんですけど、その中で数日ほどバッテリーのみで使ってみました。その中で、僕が感じた肌感で言わせてもらうと、バッテリー持ちの目安は大まかに以下のようなものでした。購入したい方は参考にしてみてください。
- 設定温度と外気温の差が20℃以下の場合・・・10時間以上
- 設定温度と外気温の差が30℃以上の場合・・・5時間
- 設定温度と外気温の差が40℃以上の場合・・・2.5時間
これは、温度を固定してずっと維持した場合のバッテリー持ち時間の目安です。
例えば、気温が30℃以上のときに、庫内の設定を0℃にすると、5時間くらいでバッテリーが切れる、ということです。同様に、気温が30℃以上あるときに、庫内の設定を-10℃にすると、2.5時間で切れます。
もちろんこれは僕が使用して感じた感覚なので正確ではないかもしれませんが、一つの目安として理解しておくと、外気温をみて、バッテリーを何個持っていけば良いのかざっくりとした感覚として理解できるのではないかと思います。
シガライターコードとポータブル電源の組み合わせがベスト
個人的おすすめとしては、シガーライターソケットでの運用です。
車で利用する場合は、そのままシガーソケットにケーブル挿して運用すれば、自動的に外部電源での運用に切り替わるので、バッテリーは減りません。(注意:バッテリーは充電されません)
ポータブル電源があれば、ケーブルをシガーソケットに挿して使えるので便利です。エンジンを切ってもそのまま利用できるので、便利です。
付属品で100V用の電源ケーブルもありますが、ゲーミングノートPCみたいな大型のアダプターがセットになっていて、これがかなり邪魔です。
ポータブルて電源は大型のものではなく、エントリーモデルクラスの小型軽量のものでも1日くらいなら十分に持ちます。バッテリーを入れないことで、保冷温庫本体が少し軽くなるので、機動性も上がるし、個人的におすすめできます。
開封の儀とかで、都合の良い事しか言わない、タコチュバーが多い中、とても実用的な内容で頭が下がります。この保冷庫を検討していたので、大変参考になりました。ありがとうございましたm(_ _)m