Windows7 更新プログラムがインストールできない件について、これまでに頂いた情報をまとめておきます。
Windows7で更新プログラム(KB4093118)が失敗する場合の対処法
5月のWindows7 更新プログラム(KB4103718)がまたインストールできない件
この記事がすべてのトラブルの解消になるとは限りませんので、試してみる場合には、あくまでも自己責任でお願いします。
また、この記事を試してみて、実際にトラブルが解消した方は、記事下にあるソーシャルボタンでこの記事をシェアしていただけると、同じ悩みを持つ方の助けになるかもしれません。
目次
主な症状
すべてのWindows7搭載のパソコンが対象ではありません。
原因についてはある程度の予測はあるものの、絶対にこれだ、という確たるものではありません。
症状としては、「Windows7の32bit、SP1適用済みパソコン」が対象で、マンスリー更新プログラム(マイクロソフトより月イチで配信される更新プログラム)をインストールすると、その後パソコンが原因不明の再起動を繰り返し起動できなくなる、というものです。
ネットから遮断すると症状は出ない場合もある
症状は「ネットワークに接続したタイミングで電源が落ちる」場合もあるようです。社内LANなど、なんらかのネット接続が関係しているようです。
「出ない場合もある」というあいまいな表現になったのは、コメント欄に寄せられた情報で「LANケーブルを抜いていると問題なく起動する」という意見があり、実際に試してみたのですが、残念ながら僕の会社のパソコンではLANケーブルを抜いていても再起動を繰り返す症状は変わらなかったからです。
この問題は、様々なものがからみあって起きている症例のような気もします。症状はそのパソコンの置かれている状況により違いがあるようです。
これまでに確認されている更新プログラム
これまでに実際に症状が出ると僕が確認した更新プログラムは以下のとおりです。
- 2018-04 x86 ベースシステム用 Windows7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB4093118)
- 2018-04 x86 ベースシステム用 Windows7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップのプレビュー(KB4093113)
- 2018-05 x86 ベースシステム用 Windows7 向けセキュリティ マンスリー品質ロールアップ(KB4103718)
基本的には毎月配信されるマンスリー品質ロールアップが対象のようです。
原因
マイクロソフトの発表によりますが、以下のドライバーが悪さをしているようです。
- Haspnt.sys (HASP Kernel Device Driver)
- hardlock.sys (Hard Lock Key Drivers)
このドライバーは、以下のプログラムに含まれるらしいです。
- Sentinel System Driver Installer
- Sentinel Runtime
- Sentinel HASP License Manager
SentinelやHASPについて
USBやプリンタポートなどのハードウェアキーとして利用されるもの。
基本的にはUSBなどの専用ハードウェアキーをさしておかないとソフトが起動しない。ハードウェアキー自体は一般的にHASP(ハスプ)やドングルなどと呼ばれることがある。
ソフトの不正利用を防ぐために、HASPプロテクションキーを適用しなければソフトウェアを実行できないようにする仕組みで、ハードウェアキーをWindowsに認識させて起動させるためのドライバーがHASPドライバーです。
現段階での対策方法
主な対処法は3つあります。
もしSentinelやHASP系のドライバーがインストールされていない、わからない、という方は「2、レジストリを変更する」を試してみてください。根本的な解決策ではありませんが、実際に僕が試してみて問題は解消されました。
1、関連するHASPドライバーやプログラムの削除または更新
上記ドライバーやプログラムがインストールしてある場合、削除が可能であれば、削除することで問題が解消するかもしれません。
また、ソフトメーカーや代理店等に確認が可能であれば、問題のあるドライバー類のアップデートで対応できる場合もあると思います。
2、レジストリを変更する
レジストリより、マンスリーロールアップのCPU脆弱性CVE-2017-5715とCVE-2017-5754に対する更新だけを除外するという設定です。
この方法だと、ほぼ間違いなく問題は解消されるものと思われます。
よくわからない方は「管理者権限でコマンドプロンプトを起動」して以下のコマンドを実行してください。当たり前ですが、レジストリは誤った操作をすると最悪なことになりかねないので、作業するときには慎重にお願いします。
コマンドプロンプト内で、以下の2つをコピぺして実行してください。コピーするときには最初の「reg.exe・・・」から最後の「・・・/f」までをすべて選択して確実にコピーしてください。
1行コピーして実行したら次の1行をコピーしてまた実行します。
[code lang=”js” gutter=”false”]
reg.exe add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management" /v FeatureSettingsOverride /t REG_DWORD /d 3 /f
[/code]
[code lang=”js” gutter=”false”]
reg.exe add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Memory Management" /v FeatureSettingsOverrideMask /t REG_DWORD /d 3 /f
[/code]
実際の作業画面
このコマンドはレジストリの該当部分に「FeatureSettingsOverride」、「FeatureSettingsOverrideMask」という項目を作り、REG_DWORDの値を3に設定するコマンドです。
レジストリエディタを使用して該当のフォルダに手動で作成することも可能ですが、コマンドプロンプトでコピペするほうが間違いがないと思います。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動する方法
わからない人もいるかもしれないので、一応のせておきます。
1、スタートメニュー内、すべてのプログラムより「アクセサリ」フォルダ内にある「コマンドプロンプト」を右クリックします。
2、「管理者として実行」をクリックします。
これで管理者としてコマンドプロンプトが起動されます。
3、パソコンを買い換える
これはゴリゴリの力技です。
ちょうど買い替えを検討している方は良い機会なのでサクッと新しいパソコンにしちゃいましょう。トラブルが発生するのはWindows7搭載のパソコンだけ、です。
これはその昔、物議を醸し出した「ソニータイマー」的なマイクロソフトの罠なのか!?
現在のOS(Windows10)では今回のようなトラブルは一切発生しません。とっても快適です。
確実に更新しなければならない物なのか少し疑問なので 自動更新設定をせず 「更新プログラムを確認するが ダウンロードとインストールを行なうかどうかは選択する」って設定すれば不用意なダウンロードは防げます その方法で 皆様の意見を聞き入れる方法など確かめてみては 自動更新にすると またスパイラルの無限ルーフに陥る場合が有るので 私の様な この手の事は無知な人は マイクロソフトの更新設定を上記にする事を勧めます