エルゴトロンのLXデュアルモニターアームを購入しました。購入したのは、モニターを縦でも横にでも設置できる、スタッキング型のこちらのモニターアームです。
僕のパソコンデスクは以前自分で作成したものですが、壁にぴったりとくっつけた状態で設置しているため、通常の背面の固定方式(クランプ式)では壁との間に金具が入り隙間ができてしまうので、今回は直接机に穴を開けて、グロメット方式で設置しました。
パソコンデスク作りに興味がある方は以下の記事もどうぞ。
ド素人のパソコンデスク作り No1 (材料の準備、設計)
ド素人のパソコンデスク作り No2 (材料の加工)
ド素人のパソコンデスク作り No3 (デスク組み立て)
ド素人のパソコンデスク作り No4 (デスクの塗装)
今回はグロメット方式によるエルゴトロン製デュアルモニターアームの設置方法をご紹介します。
設置の動画
こちら実際に設置しているときの動画です。よろしければ参考にしてみてください。Youtubeの動画説明欄に項目ごとに動画内で飛べるリンクを貼ってます。必要な部分だけを見たい方はコチラから直接見てください。
パーツの確認
今回のモニターアームは中古で購入しました。エルゴトロン製のデュアルモニターアームは高級品なので僕には手が出ませんでした。
エルゴトロンのモニターアームは、もともとの製品品質が良いので、新品へのこだわりがない限りは、小奇麗な中古品を購入しても品質はそんなに変わらないと思います。(あくまでも個人的な意見ですが)
モニターアーム本体(土台部分)
モニターアームの本体土台部分です。こちらはすでに延長アームが2本組み込まれています。アーム根本にある皿型のパーツを上下して固定するだけで、アームの高さも変えられます。
延長アーム
延長アームは3本あります。
こちらは中古で購入したものなので、たくさんついてきました。本来この3本は付属していないものだと思います。
モニター固定用アーム
こちらはモニターを固定するアームです。
デュアルモニター用なので2本あります。後述するVESAマウント規格(75mm、100mm)に対応したネジ穴がついています。
エルゴトロン 中古購入時の注意点
エルゴトロン製のモニターアームを中古で購入するときに注意してほしい点があります。今回僕は安さにつられて中古で購入して、痛い目にあったので実感としてここに記録しておきます。
樹脂パーツの紛失、破損
エルゴトロン製のモニターアームには、接続部分に黒い樹脂パーツが入っています。
この樹脂パーツがアーム接続時の軟骨的?な役割をしていて、アームとアームの滑らかな接続と稼働を助けます。これがないと、関節部分がガタガタで全く固定されません。
まずはこの樹脂パーツの紛失や破損はないかどうかを確認しましょう。
固定ネジと金属パーツの紛失
アームとアームの接続部に樹脂パーツが入るのは先程も書きましたが、樹脂パーツを固定するために、モニターアームの接続部内側には小さな六角ネジと金属の薄い板のようなパーツが組み込まれています。
小さなパーツで、油断すると落ちてすぐになくなってしまいそうなモノなので注意が必要です。これがなくてもモニターの設置はできますが、アームを動きを固定することができなくなります。
デスクへの固定方法
グロメットキットの購入
今回は中古で購入したモニターアームなので、セットで付属しているはずのグロメット固定用の金具がついていませんでした。新品のモニターアームには全てのパーツが付属しているので、新品購入の方はご心配なく。
「LXデュアルアーム用のグロメットキット」が楽天市場で売られていたので購入。珍しくAmazonでは取り扱いがないようです。
グロメットキットへの交換方法
交換方法は簡単です。クランプ用にセットされている金具類を取り外して、グロメットキットに付属している金具に付け替えるだけです。
グロメットキットを本体に固定するための六角ネジと、デスク固定用の皿型パーツは再利用するので付け替えます。
デスクの穴開け
グロメットキットのロングボルトを通すための穴が必要なので、デスクに穴を開けます。実はこの作業が、かなり苦戦しました。
まずはデスクに穴を開ける位置を特定します。どこにモニターをどのように設置するのか、ある程度は計画して穴を開けないと、後から後悔することになります。
電動インパクトドライバーと、手持ちの中で一番小さいホールソー(16mm)を使用して、デスクに穴を開けます。
ホールソーに木くずがすぐに溜まってしまって、なかなか掘り進めませんでした。何度か木くずを除去しながらなんとか掘り進めました。
裏からも穴開けした方がキレイに仕上がる
ある程度掘り進めると、裏側にドリルの先端が飛び出します。もちろんこのまま掘り進んでも穴は開けられますが、経験上、片側だけで穴を開けると、裏穴の周辺がめくれてボロボロになります。
穴の周辺は、皿型の固定パーツで隠れてしまう部分なのでどうでも良いかもしれませんが、できるだけキレイに開けておきたいです。
キレイに穴を開けるコツとしては、ドリルの先端が見えたら裏側からもホールソーを当てて、逆から穴を開けます。これで穴の切り口がキレイに処理できます。
モニターアーム設置
無事に穴が開いたら、モニターアームのグロメットのロングボルトを穴に通して裏側から蝶ネジでしっかりと固定します。
アーム取り付け
アーム類を取り付けます。
モニターを直接固定するアームには後からモニターを取り付けるのですが、まずはこの段階で一度全てのアーム類を設置してみて、最終的な仕上がりを確認します。
なんとなく仕上がりがイメージできると思います。
アームにモニター取り付け
モニターを固定するアームをいったん取り外して、モニターへと固定します。
この作業は、モニターアームに設置してから行うのではなく、設置前に行った方が圧倒的に楽です。注意点をいくつかあげてみます。
VESA規格について
モニターなどの映像機器を金具、アームに取り付ける際に使用するネジ穴の間隔について定められた国際標準規格のことです。
一般的な液晶モニターのネジ間隔には、大きく分けて75mm間隔と100mm間隔の二つの規格がありますが、古いモニターや大型のモニターなど、ときどき「VESAマウント非対応」のモニターが存在します。
VESA非対応品のモニターの場合、そのままではモニターアームを取り付けできません。モニターアーム購入の際には、お手持ちのモニターがVESA規格に対応しているのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
モニター固定用のネジはM4×10
モニター固定用のネジは「M4✕10mm」というネジです。
このサイズのネジがVESA規格モニターの標準サイズとなっています。
モニター側にネジが付属していれば良いですが、ネジが無い場合にはホームセンターなどで購入しましょう。メジャーなサイズなので、どのホームセンターでも売っていると思います。
モニターにアームを取り付けるときの注意点
モニターにアームを固定するときには、モニターを裏返して置くことになりますが、直接床やデスクなどの固い部分にはモニターを置かず、ダンボールやプチプチなどを敷いて、その上でやったほうがよいです。
モニターは雑に扱うと簡単に破損します。特に最近のフレームレスのモニターなどはフレームがギリギリまで削られていて弱かったりするので注意が必要です。
液晶やフレーム等が割れたりすると気分が萎えますし、出費がかさみます。精密機器なので、とり扱いはできるだけ丁寧にしましょう。
位置を調整
モニターに取り付けたアームをモニターアーム本体に取り付けます。ここでも作業はゆっくりと優しく行ってください。固定後は、モニターの位置を自分好みに最適化します。
僕は割と適当に穴を開けたせいで、延長アームを追加しながらアレコレと位置を調整することになりました。最終的にはそれなりに理想通りに収まりましたが、穴あけは計画的に行いましょう。
配線処理して設置完了
最後に、モニターの配線処理をして設置完了です。配線固定用の結束バンド(タイラップ)があると便利です。
エルゴトロンのモニターアームは配線をキレイに隠すこともできるんですけど、面倒なのでそこまでやりませんでした。配線類をまとめてタイラップ留めして終了です。
エルゴトロン雑談
どうして高いのか
エルゴトロンのモニターアームはとてもお値段が高いです。もちろんブランド的な価格もあるのでしょうが、それだけでは決してないです。
僕はこれまでに数千円で購入できる安物のモニターアームをいくつか使ってきましたが、安物のモニターアームに共通していえるのは、「設置後の動かしにくさ」です。
安物は、とにかく固くて、動かしにくいです。
さらに、モノによっては、動きが固い割には固定が甘く、少し重いモニターを取り付けると、アームが「おじぎ」するように垂れ下がってくるものもあります。
ピタリと固定、すいすい動く
エルゴトロンのモニターアームは元々は会社用に購入したのがきっかけで、今回で2本目の購入ですが、どちらにも共通していえるのは、どんなに重いモニターを取り付けてもピタリと固定されることです。
設置後に動画を撮ってみました。こちらを見ていただければ、エルゴトロンのモニターアームどのくらいスムーズに動き、そしてピタリと固定されるのか、よくわかっていただけると思います。
しっかりと固定されながらも、動かしたいときには少ない力でスイスイと動きます。これ不思議ですよね。どうなってるんだろう。
この辺の「気持ちよさ」が他のモニターアームには真似できない部分です。
設置後に頻繁にモニター位置を動かしたい方は絶対的にエルゴトロンをオススメします。価格は高いかもしれませんが、設置後の満足度がぜんぜん違うのです。
自在に延長できるアーム
エルゴトロンのモニターアームは、延長アームが単体で購入できます。
延長アームを使うことで、モニターアームを自由に伸ばすこともできます。この自由度の高さもやはりエルゴトロン品質なのだと思います。
※ただし、延長アームを取り付ける際には、取り付けるモニター重量を考慮してください。