テレビを声で操作したい。
なんだかとても未来感のある話ですが、すでにそんな事ができる時代が来ています。
「自分の声でテレビチャンネルを操作する」今回はそんなお話です。
実際の動画
まずは動画を御覧ください。具体的にはこんなことができます。
動画は僕の家で実際に行っているものです。
この他にも音量の上下、dボタンや赤青緑黄の選択などの設定がしてあります。ただ、音量については1つずつしか操作できず効率が悪いので、ここだけは黙ってリモコン使ったほうが良いと思われます。
「テレビの音量を30にして」という具体的な指示ができれば良いのですが、残念ながら現状ではテレビ側にそこまでの機能がないので、できませんでした。
必要なもの
テレビを声で操作するにあたって必要なものは以下の2点です。これらがないと基本的に操作ができないので、お持ちでない方は購入が前提となります。
Google Home
Googleが発売しているAI搭載のスマートスピーカーです。画像は僕が購入したGoogleHome miniです。色はコーラルにしました。なかなかカワイイやつです。
Google Homeは、音声で入力を受け付けるために必要になります。
Nature Remo
Nature Remo(ネイチャーリモ)は、家中の様々な家電のリモコンを記憶し、Wi-Fi経由でスマートフォンからのリモコン操作を可能にするガジェットです。クラウドファンディングより生まれました。
テレビ、エアコン、照明など、一般的に「赤外線リモコンで操作する家電」であれば、大抵のものはこれで操作可能にしてしまう、という夢のようなアイテムです。
Wi-Fi接続なので、スマートフォンにアプリを入れて、スマートフォンから直接操作したり、外部からネットワーク経由で家の家電の操作ができるようになります。
また、Nature Remoでは「家の近くまで来たらエアコンをオンにする」といった特殊な使い方もできます。今後もアップデートで新機能が追加されていくと思われるので、まだ発展途上ですがとても面白いガジェットです。
今回は、Nature Remo(ネイチャーリモ)とGoogleHome(グーグルホーム)を互いにリンクさせて、家のテレビを操作します。
Google Homeの代わりに「Amazon Echo」などの、その他のAIスピーカーでも同じことができそうな気はしますが、本記事ではGoogle Assistant(グーグルアシスタント)を利用して操作していきます。
Nature Remoの設定
Nature Remoの設定を行います。まずはアプリをインストールします。
アプリよりNature Remoに直接接続、室内Wi-Fiの設定をします。
今回はテレビを操作するので、テレビリモコンを記憶させます。アプリを起動して「+」アイコンよりデバイスを追加します。
ここでテレビリモコンの設定したいボタンをNature Remoに向かって押します。すると電波をNature Remoが記憶するので、それぞれの名前とアイコンを設定します。
面倒ですが、この作業は設定したいリモコンのボタン一つ一つに対して行う必要があります。名前やアイコンは自分で理解できるものをつければ良いです。
テレビのボタン登録は、概ね以下の画像のような感じになると思います。
この状態で、アプリ内のアイコンをタップして、実際にテレビが操作できればNature Remoの設定は終了です。
次にネイチャーリモをグーグルホームよりリンクさせます。
Google Homeのリンク設定
※Google Home自体の設定についてはここでは触れません。ここではすでにGoogle Homeが設定されているものとして話を進めます。
GoogleHomeアプリを立ち上げて、左上にあるメニュー(三本線)の中でスマートホームを選択します。
デバイスの中の「+」ボタンより「Nature Remo Smart Home」を選択します。
Google Assistantのアクセスを許可して、無事にアカウントにリンクされれば成功です。
GoogleHomeからのリモコン操作
この段階でGoogleHomeからNature Remo経由でテレビ電源やチャンネルなどの音声操作が可能になっています。ただし、操作には少しクセがありまして、以下のように発声しなければなりません。
テレビの電源入切
「ネイチャーリモを使ってテレビをつけて」
「ネイチャーリモを使ってテレビを消して」
チャンネル操作
「ネイチャーリモを使って1チャンネルにして」
「ネイチャーリモを使って2チャンネルにして」
「ネイチャーリモを使って5チャンネルにして」
音量操作
「ネイチャーリモを使ってテレビの音量をあげて」
「ネイチャーリモを使ってテレビの音量をさげて」
全然スマートじゃないスマートホーム
全ての操作に対して、「ネイチャーリモを使って○○して」という具合に指示しなければなりません。これで一応音声でテレビの操作ができるので目標は達成しましたが、
「ねぇグーグル。ネイチャーリモを使って1チャンネルにして。」
という言い回しは、ただ声で操作できる、というだけで全然スマートな感じではないです。
そこで、Google Homeアプリの「その他の設定」より、下の方にある「ショートカットの登録」を利用して短い言葉で認識するように設定してみたのですが、僕の環境ではうまく認識してくれませんでした。
こだわりたいならIFTTTを使うべし
個人的にはIFTTT(イフト)というサービスを利用する連携を強くオススメしたいです。
IFTTTとは「異なる2つのサービスを連携(連動)してくれる」サービスです。IFTTTで設定すると、様々なサービスが連携でき、とても自由度の高い設定ができます。
例えば、このブログでは、ブログ記事を公開すると自動的に Facebook と Twitter に更新のお知らせが流れるように設定してあります。
僕はただ黙々とブログを更新するだけで IFTTT がFacebookやTwitterに「ブログ更新しました」とリンク付きで自動投稿してくれるのです。もう死ぬほど便利です。
IFTTT は海外のサービスなので基本的に英語表記ですが、慣れるとそんなに難しいことはないです。
冒頭の動画で紹介した音声設定も、すべてIFTTT経由で操作しています。
長くなったので次回へ続きます。次回はIFTTTの設定方法です。
「OK Google」からテレビチャンネルを声で操作する方法【IFTTT設定】
やる気のないGoogleアシスタントの作り方