MavicMini バッテリー耐久テスト

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MavicMini 本当に18分も飛べるの?

バッテリー温度グラフ
MavicMini

MavicMini(日本版)のバッテリー持ちは、カタログスペック上は18分飛べることになっています。

ただ、実際にMavicMiniを飛ばした感じでは、「どうみてもそんなに飛べていない感」がありまして、気になったので検証してみた次第です。

バッテリー検証方法

検証方法は単純です。ホバリングで少し浮かせた状態で飛ばせて、そのまま手を加えずに落ちるまで時間を測る、という検証方法です。

ただ、少しでも現場撮影時の状態に近づけるために、カメラの動画撮影はONの状態にしました。同一条件で、プロペラガードなし、プロペラガードあり、をそれぞれ比較してみます。

プロペラガードなし

まずはプロペラガードなし(ノーマル)の状態です。おそらくはこの状態が一番飛べるものと思われます。

5分後

5分後、電圧3.85V、温度34.8℃
5分後、電圧3.85V、温度34.8℃

5分経過後の状態です。バッテリー電圧は3.85V、バッテリー温度は35℃弱くらいです。当たり前ですが、まだまだいけそうな感じです。

10分後

10分後、電圧3.66V、温度43.9℃
10分後、電圧3.66V、温度43.9℃

10分経過して、バッテリー電圧は3.66V、バッテリー温度は44℃くらいでした。この時点でもまだ飛べそうな感じはしています。カタログ18分飛べるはずなので、このあたりは余裕といったところでしょうか。

12分20秒、ローバッテリー警告

12分後、ローバッテリー警告
12分後、ローバッテリー警告

12分20秒経過したあたりで、ビーロー、ビーローと警告音が出だしました。最初のローバッテリー警告です。本来であればこの時点で着陸する準備をしなければなりませんが、まだまだ行きます。

13分30秒 致命的なローバッテリー電圧

13分30秒後、致命的なローバッテリー電圧
13分30秒後、致命的なローバッテリー電圧

13分30秒を超えたあたりで、致命的なローバッテリー電圧に移行しました。通常ならすぐにでも着陸したいところではありますが、まだまだいきます。キミが落ちるところを見届ける、この時点で思っていたことです。

16分で自動着陸

16分、自動着陸
16分、自動着陸

16分経過した時点で、自動的に着陸しました。プロペラが止まって墜落するところを想像していたんですけど、さすがはDJI製のドローンですね。

MavicMiniのようなトイドローン的な位置づけのものでも、墜落しないで、きちんと自動的に着陸する機能が備わっているのはさすがです。

プロペラガードあり

5分後

5分後、電圧3.72V、温度43.5℃
5分後、電圧3.72V、温度43.5℃

5分後、バッテリーの温度がぐんぐん上がります。感覚的にはプロペラガードなしの状態時の10分くらいのバッテリー温度と同等です。相当負荷がかかっているような感じが見て取れます。

機体が振られる

機体が振られる感じ、重そう
機体が振られる感じ、重そう

あと、見ていて気が付いたんですけど、けっこう機体が前後左右に振られています。プロペラガードがない場合と比べて明らかに重そうです。これはバッテリー持たないかも、と思いました。

8分35秒、ローバッテリー警告

8分35秒でローバッテリー警告
8分35秒でローバッテリー警告

なんと、8分35秒くらいで、最初のローバッテリー警告になりました。「えっ?もう?」といった感じです。全然飛べていない。

9分30秒、致命的なローバッテリー警告

9分30秒、致命的なローバッテリー電圧
9分30秒、致命的なローバッテリー電圧

ローバッテリー電圧の警告が出て、わずか1分後、致命的なローバッテリー電圧警告へ移行します。この時点でのバッテリー温度は57℃弱。

それにしても警告出るのが早すぎる。相当な負荷がかかっているものと思われます。

10分36秒、バッテリー温度61℃

10分35秒、バッテリー温度が61℃超え
10分35秒、バッテリー温度が61℃超え

10分35秒経過して、バッテリーの温度が61℃を突破しました。もう熱々ですね。かなりやばい状態だなと思っていたら、直後の10分48秒で自動着陸しました。

えっ、ほんとに18分も飛べるの?MavicMiniバッテリー耐久テスト

バッテリー耐久テスト結果とまとめ

今回のテストの結果は以下の通りです。

飛行時間バッテリー温度
プロペラガードあり16分04秒56.0℃
プロペラガードなし10分48秒61.9℃

プロペラガードなしのホバリング状態でも18分は飛べませんでした。

あくまでも燃費の良い「ホバリング」時の計測なので、実際に飛ばすときにはまだまだバッテリーに余裕がなくなることが予想されます。体感的にはスポーツモードで広い大空を飛ばしたら10分持たないかな?といったところです。

実際に外で飛ばすと仮定すると、飛べる時間的にはかなり厳しいものであると言わざるを得ないです。

プロペラガードありなしの違いについて

大雑把な飛行時間グラフ
大雑把な飛行時間グラフ

通常の飛行時間から比べると、プロペラガードがある場合の飛行時間は67%くらいという結果でした。

プロペラガードがある場合は、ない場合に比べて2/3くらいしか飛べないことになります。この結果を見てしまうと、外でMavicMiniを飛ばす場合にはプロペラガードを付けた状態では飛ばせないですね。

バッテリー温度について

バッテリー温度グラフ
バッテリー温度グラフ

今回の検証で感じたことは、バッテリー温度もかなり上がっているということです。

特にプロペラガードあり状態時のバッテリー温度は、最終的には61.9℃まで上昇しています。上昇の傾斜も短時間で急上昇しています。これはなんだかバッテリーの負荷的にやばそうなレベルですよね。

プロペラガードガードありで常に飛ばしていたら、バッテリーの劣化が早まりそうな予感がします。バッテリーの予備と充電用のハブは絶対に必須項目であると思われます。

室内で飛ばすくらいがちょうど良い?

僕の結論としては、MavicMiniは室内や自分の近くで軽く飛ばすことに特化したドローンであると思っておいた方が無難です。

本家のMavic2Proなどのように、大空で豪快に飛ばせてダイナミックに撮影するようなものではないということです。

これからMavicMiniを購入をお考えの方は、用途としては、あくまでも小規模に、室内や庭などでサッと飛ばして、サッと終わらせるみたいな感じの用途を想定すると良いです。

もう少し空高く飛ばせて豪快な撮影をしたい、などの要望がある場合は予算にもよりますが「MavicAir」あたりが選択肢に入ってくるかもしれません。

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