なめてしまったネジを取り外す方法

PSPの修理も細々とですがやってます。詳しくは以下リンクより。

PSPの下部のネジの頭が錆びて潰れてしまって取り外すことができない個体がありました。プラスネジの引っかかる部分が潰れてなくなっていて、どんなに力をいれて回してもスルスルと滑って回ってしまいます。

なめてしまったPSPの外装下部ネジ
PSPなめてしまった下部ネジ

ちょっと写真ではわかりにくいかもしれませんが、プラスネジの中心部分が潰れてなくなっています。よく言われる「ネジがなめた」状態です。こうなるとネジを取り外すことができません。

とても困った状態ですが、こんな状態でもネジを取り外す方法が実はないわけではありません。必要な道具を揃えて根気よくやればこうしたネジでも取り外すことができるのです。今回は実際にネジがなめてしまったPSPを実例に、なめたネジを取り外す方法をご紹介します。

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なめてしまったネジを取り外す方法

今回の方法は簡単に言うとネジを破壊してしまうので、ネジの再利用はできません。新しいネジをご用意ください。どちらにしてもナメてしまったネジですから、もう再利用はできないですけどね。

必要な道具

今回紹介する道具は、揃えておくと今後ネジなめに悩む必要がなくなるため、一通り揃えておくことをお勧めします。

ネジすべり止め液

ネジをなめた時に真っ先に試してほしい一品です。ネジの頭部分に塗布することでペースト状の液剤がすべり止めの役割をはたします。摩擦抵抗が上がることで軽度のネジなめ状態であればこれたけでネジが回ることがあります。

これでネジを外すことができたらこの先の記事を読む必要はありません。ネジが回らなかった時には、この液剤をまた後ほど使用します。

ハンディルーター

今回の方法は、何はなくともこのハンディルーターが必要になります。

ハンディルーターとは、切削・研磨作業に使用する先が回転する電動工具です。ビットと呼ばれる先端部分を取り替えることで、研磨や削り、切断など様々な用途に使用できます。

ハンディールーター
ハンディールーター

激安なものから高級なものまで様々な種類がありますが、安すぎると回転数の調整が出来ない、パワーがない、など汎用性にかける部分があるので、4,000~6,000円くらいのビットも何本かセットで入っている中程度のものがお薦めです。一般的なホームセンターにも売っています。

マイナスドライバー各種

マイナスドライバーを各種揃えておくと良いです。

今回の用途としてはPSPのネジなので非常に小さなネジなので、一般的な精密ドライバーのマイナスドライバーがいくつかサイズがあれば用途としては充分かもしれません。

エアダスター

エアの力でホコリや削りカスを飛ばす道具です。ネジを削る工程でかなり細かな削りかすが出るので、エアダスターでシュシュッと飛ばします。あると間違いなく便利ですし、なければかなり不便です。

ネジ頭にマイナス溝を掘る

イメージをつかんでいただくために絵を描きました。わかりにくい絵ですいません。この絵のように、なめて潰れてしまったネジを削って、マイナス溝(縦溝)を掘ります。かなり根気のいる作業になりますが、ゆっくりと丁寧に作業を進めます。

なめたネジのマイナス溝掘り

ハンディルーターのセット内にある一番先端の尖ったビットの先端部分を使用して細い溝を作ります。なかなか細い溝にはなりませんが、マイナスドライバーのどれかが引っかかってくれればいいので、深くは考えずにとにかく掘り進めます。

ハンディルーター

溝を掘り始めると削りかすでネジ周りが粉だらけになってくるので、エアダスターで吹き飛ばしつつ作業を進めます。

溝部分にネジすべり止め液を塗布

小一時間かけて堀に掘った溝に先ほどご紹介したネジすべり止め液を塗布します。なければ塗らなくても良いかもしれませんが、完璧にマイナスドライバーが引っかかる溝なんて掘れないので、すべり止めがあったほうが良いと思われます。

ネジすべり止め液
ネジすべり止め液

マイナスドライバーで力をかけつつ回す

掘った溝と先端が比較的合いそうなマイナスドライバーを押し当てながら回します。力の配分は、押し付ける力8、回す力2くらいなイメージで良いと思います。回す力が強すぎるとネジ頭は柔らかいのでまたなめる可能性が高いです。

ちなみに基本的なことですが、ネジを緩める方向は左回しです。間違っても右回ししてトドメをささないように。ここはゆっくり慎重にいきましょう。

はっきりとした引っ掛かりは感じませんが、少しでも引っ掛かりがあればこれでネジが回ると思います。PSPの外装ネジはとても小さなネジですし、もともとそんなにトルクが高い状態でしめられているわけではないのです。

ついに緩んだPSPの外装下部ネジ
ついに緩んだPSPの外装下部ネジ

取り外したネジ鑑賞

小一時間にわたり激闘を繰り広げたネジですから、無事に取り外した後は優越感に浸りながらゆっくりと鑑賞しましょう。

散々苦労をかけられたネジですから、罵声を浴びせかけたり、屈辱を与えたり、はずかしめたり、自由にしてください。ただ、この削られまくった痛々しいネジを見るとなんだか可哀想になってきます。

痛々しいネジ
痛々しいネジ

まあアレですね。見た目はどうあれ、なんでもいいんです。どんな方法でもネジさえ取れてしまえばこっちのものだから。外装をぶち壊して外すことから比べたらネジ1本の犠牲はやむを得ないのです。

いかかだったでしょうか。同じくネジをなめてしまってお困りの方は、ダメ元でも一度試してみる価値はあると思います。




【番外編】いざって時に重宝するねじ外し道具

これだけ揃えておけばもはや怖いものはありません。むしろネジをなめまくっちゃってください。

アネックス(ANEX)なめたネジはずしビット

電動ドリルで下穴を開けてから専用のビットで取り外します。少し大きめのネジがなめてしまって外れない時にはこれでほぼ大丈夫です。

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ネジザウルス

ネジの先端をつまんで取り外す工具です。先端部分に縦溝が掘ってあるため、ネジ頭をつまんで回すことができる構造になっています。少しでもネジ頭が出ていれば、これで簡単に取り外すことができます。

アネックス(ANEX) ビスブレーカードライバー

潰れたネジにハンマーでドライバーを叩きつけて新たな溝をつくって回せるようにするドライバーです。ドライバーの先端がくい込みやすい特殊形状となっていて、なめたネジにくい込みます。

普通のドライバーとしても活用できるため、一本持っておくと確実に重宝します。ただしハンマーで叩くという仕様上、衝撃で壊れやすい部分や精密機器には使用しないほうが無難です。

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