【2017年版】仕事用の安定した自作パソコンを作る【準備編】

2017自作パソコン

会社用に新しくパソコンを作ったので、自分自身への健忘録的な意味合いを込めて、自作PCのポイントなどの記録を残しておこうと思います。今回の記事はまさにブログのタイトルどおり、技術ノートです。

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この記事の対象者

この記事は主に自作パソコンの初心者を対象に書かれています。
自作の中級者以上の方には参考になる内容ではないので、中級、上級者の方が間違ってこのページに来られた場合には、このまま立ち去るか、何か有益なアドバイスをください。

  • 自作PCに興味がある人
  • 自作PCを作ってみたい人
  • 自作PCを作っている最中の人

など、この記事が何らかのお役に立てば幸いです。

ちなみにタイトルで2017としてますが、実際にパソコンを作ったのは2016年の12月です、あしからず。年末でバタバタしているうちに記事のUPが遅れてしまったので、この際なので2017にしてしまいました。

パソコンを自作するメリット

格安でハイスペック

「こういった類のことが好きか嫌いか」ということ除けば、パソコンを自作するメリットはコストパフォーマンスが良いから、としか言いようがありません。最近では格安パソコンも増えてきて、金銭的なメリットは少なくなっては来ましたが、まだまだスペックの割にはお得感はあります。

当然ながら、自作PCでもマニアックな路線に行けば金額は跳ね上がります。
ですが、あくまで一般的な用途であれば、かなりハイスペックな構成で組んでみても10~15万円くらいで1台作れます。ちなみに、これと似た構成でメーカーの見積もりサイトなどで組んでみると軽く30万を超えたりします。恐ろしいです。

2台目の更新はもっと安い

パソコンの技術的な進化は速いです。その時代の超ハイスペックPCでも1~2年もすればすぐに中堅クラス、5年で中の下クラス、10年もすれば廃スペックPCに成り下がります。

そんな時に当然ながら新しいパソコンが欲しくなりますが、自作PCでは極端な話、マザーボード、CPU、メモリ、だけを交換すれば、ほぼその時代に沿ったハイスペックPCに生まれ変わることができます。

コスト的には、2台目の投資は初期投資の3分の1ほどの価格で済みます。

内部に詳しくなる

一度でもパソコンを自作すれば、パソコン内部のハード的な部分が嫌でも詳しくなれます。

パソコントラブルの際には、OSやソフト的な視点だけではなく、ハード的な観点から解決策が見えてくることが意外と多くあったりします。自作PCのスキルは、知識として持っていて決して損なことではないと思います。

パソコンを自作するデメリット

自分が全て

いざ組んでみてパソコンが起動しなかったり、組んでいる最中でパーツを破壊してしまったり、なんて時には誰も助けてくれません。すべて自己責任です。

起動しないなら、その理由をネットで隅から隅まで調べる尽くすなり、詳しい人をどこかから引っ張ってくるなり、何らかの形で解決させなければパソコンは1ミリも動かないままです。ある程度の行動力と情熱がないとできない世界かもしれません。

会社用PC パーツ構成

自作PCパーツ一式

ちょっと前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
ここからは会社の仕事用に購入した自作PCのパーツを紹介していきます。

PCケース

Fractal Design Define R5 Black Pearl
Define R5 Black Pearl

仕事用のPCとして第一に考えたのは静音性です。ファンの音がうるさかったりすると、周りに迷惑をかけますし、何より自分が気になってしまって仕事に集中できません。

このケースはミドルタワー型で、仕事用PCとして考えた場合少しサイズが大きいですが、大きなサイズの方が内部空間も広いため冷却性能をさほど気にしなくて良いので個人的にはオススメしたいケースです。

気になる静音性は完璧です。会社内の雑然とした環境下ではまったく音がしません。ケース内にファンが2基付属していますが、耳を近づけて聞いてみてもほとんど音がしない状態です。

ケース内部
Define R5 内部

裏配線が考慮されたケースで配線を止めるバンドも付属されているため配線はスッキリ、ハードディスクは8基まで内蔵できる上に、必要ない場合には内部ベイを取り外したり、レイアウトの変更も可能となってます。

Define R5 内部 裏配線

SSD専用のマウンタもケース裏側に2基付属しているため、起動用のSSDを固定できるため、レイアウトの自由度がさらに増します。

ケースの裏側にSSD専用のマウンタを2基搭載
Define R5 内部裏側 SSDマウンタ

初心者にも優しく、拡張性がとても高いので上級者でも満足できるという細部まで考えられて作り込まれたケースだと感じます。加えて、ケースの前面も蓋により閉じる仕様のため、机の下に置いてもホコリが入りにくい構造になっています。

出し入れ可能なスライド式フィルター
Define R5 出し入れ可能なホコリフィルター

ケース下部にあるホコリフィルターはスライド式で出し入れしやすい仕様なので、掃除のメンテナンス性も高く個人的にはもはや完璧なケースだと思います。

電源

ANTEC アンテック 80PLUS NeoECO Classicシリーズ
ANTEC アンテック 80PLUS NeoECO Classicシリーズ

電源はミドルクラスのお値段そこそこのものを選んでおけば良いと思います。今回は補助電源が必要なグラフィックボードも取り付ける予定なので容量に余裕のある650Wにしましたが、グラフィックボードをつけない方はここまで必要ないかもしれません。

高級な電源は、見た目がおしゃれでカッコ良かったり、必要のない配線を自由に取り外しできたり、と便利な点もありますが、会社用のパソコンでそこまでのパフォーマンスは必要ありません。お値段重視で、安定していて、そこそこワット数の高いものを選んでおけば良いと思います。

マザーボード

ASUS H170-PRO
マザーボード ASUS H170-PRO

マザーボードはパソコンのメインとなる電子基板部分です。

フォームファクタと呼ばれるマザーボードの規格には、代表的なものでATXと、ATXを少し小さくしたようなmicroATXがあります。ケースサイズによっても多少違いますが、ミドルクラス以上のケースならばどちらを選んでも対応している場合がほとんどです。

ケースに余裕がある、もしくは拡張性が最大限に欲しい場合にはATXを。ケースが小さい、もしくは拡張性がそれほど必要ない場合にはmicroATXを選択すれば良いと思います。

個人的には拡張してもしなくても大は小を兼ねるのでATXをオススメします。

今回は単純に価格.comで評価や満足度が高く、かつ値段もそこそこ安い ASUS H170-PRO を選びました。

※リンクはメーカーサイトに飛びます。Amazonではないので安心してください。

CPUの種類によってマザーボードもある程度絞られるため、使用したいCPUを先に決めてから、対応したマザーボードを選ぶという方法もアリだと思います。

CPU

Intel CPU Core i7-6700
Intel CPU Core i7-6700

CPUはパソコンの頭脳です。予算が許す限りできるだけ良いものを入れておきたいところです。

今回はインテルの Core i7 6700 を購入しました。Core i7 6700には「K」がつくモデルもありますが、こちらはオーバークロックして使うマニアックな用途のCPUなので今回は必要ありません。あくまで安定性、コスト重視のPC作りです。

こちらのCPUには純正のファンが付属します。普通の使い方をしている分には冷却性能的には純正のファンで十分です。これってケースに収まるの?みたいなゴテゴテした派手でお高いCPUファンを購入する必要はありません。

純正ファンには最初から熱伝導グリスが塗布されてるのもうれしいですね。

メモリ

CORSAIR DDR4 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚キット

CORSAIR DDR4 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series

メモリは8GBを2枚購入しました。仕事的にはメモリは16GBもあれば必要十分かなと思います。マザーボードには4枚まで差せるので足りなければもう2枚追加して32GBにしたいと思います。

グラフィックボード

ZOTAC GeForce GTX 960 グラフィックスボード VD5645
ZOTAC GeForce GTX 960 グラフィックスボード VD5645

このパソコンはゲーム用途ではありませんが、仕事で比較的重めのCADデータを使用することもあるため、グラフィックボードも購入しました。ミドルクラスですが、性能的には十分すぎるほどだと思います。

現在デュアルモニターですが、このグラフィックボードは4画面まで対応しているようなので、将来的にはこのグラフィックボードでトリプルモニターにする予定です。

SSD(起動ドライブ)

Samsung SSD 250GB 750 EVO
Samsung SSD 250GB 750 EVO

以前うちのパソコンで128GBのSSDを起動ドライブにしていましたが容量的に足りなくて失敗したので、今回はそこそこ容量のある250GBのこちらにしました。値段が安い割には評価も高いので安心です。

価格が安いので、そのうち家の古いノートパソコン用に追加購入しようと思っています。

HDD

WD HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 2TB WD Red
HDD 内蔵ハードディスク 3.5インチ 2TB WD Red

データ保存用のハードディスクは2TBにしました。

あくまでも業務用のデータを保存するためのHDDなので、信頼性もあり安定性が高く、壊れにくい(と個人的には思う)NAS用のハードディスクを選んでみました。本当はバックアップ用にもう1台同じのを買おうと思ったのですが、予算の都合があったのでやめておきました。データのバックアップは外付けハードディスクにしています。

ケーブル類

せっかくマザーボードが高速転送のシリアルATA3規格に対応しているのでケーブルもそれ相応のものを用意したいです。このケーブルはSATA6.0Gb/s対応ですが、従来の1.5Gb/s、3Gb/sでも使用できます。

OS

Windows10 Pro パッケージ版
Windows10 Pro パッケージ版

購入したのは「Anniversary Update適用版」ではない旧製品です。業務用のソフトの関係でAnniversary Updateしていない状態にしたかったのであえてこちらを選びました。

ウィンドウズはDSP版ではなくパッケージ版を購入しました。パッケージ版は32bit、64bitどちらでもインストール可能になっています。後々ライセンス移行も自由にできます。

DSP版とパッケージ版の違いについて

DSP版はOEM版の一種で、自作パソコンの部品(CPU、マザーボード、メモリ、SSD)などと一緒に購入しなければなりません。

DSP版は、製品パッケージ版よりも安価に導入はできますが、購入したパーツと同時使用することが条件のライセンス形態のため、将来的にパーツが壊れてしまったり、パーツを変更したりする際にはライセンスの移行ができない仕様になっています。仕事用のPCとしてはライセンス移行が可能なパッケージ版をオススメします。

USBメモリでインストール
最近のWindowsはUSBメモリでインストール

最近のWindowsはインストールディスクではなくUSBメモリが付属されているようですね。インストールはこちらのUSBメモリで行います。




次回、作成編です

今回のパーツ費用は総額で15万円くらいです。

もともとの予算が15万円前後だったということもあり、M.2やその他のHDDなど、都合上妥協して削った部分もありますが、スペック的には現状ではほぼフルスペック状態のPCだと思います。

次回、このパーツを組み込んで作成していきます。

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