Insta360 ONE Rのツイン版が家に届いて1ヶ月経過しました。
今回はツイン版を1ヶ月実際に使用してみて良かったところ、イマイチなところ、をざっくりとお話ししたいと思います。
良いところ
まずはInsta360 ONE Rの良いところをご紹介します。
見た目がかっこいい
Insta360 ONE Rを初めて見たとき、僕は純粋にこの形がカッコ良いと思いました。
レゴブロックのようにモジュール単位で組み合わせる、という斬新な発想も素晴らしいと思いますが、何よりもこの見た目のインパクトです。
黒と赤の絶妙なバランスと、レンズ横のメッシュな感じ、そして、アンバランスなレンズの存在感。すべて素敵です。
初めて見たときから、僕はこの形にゾッコン惚れてしまいまして、詳しく機能を調べるよりも先に、もう見た目で即ポチしてしまった、というのが本音です。
用途に応じて360度カメラと切り替えができる
やはりこれが一番ウリの機能だと思います。
Insta360 ONE R(ツイン版)は、一つの筐体で「4Kカメラ」と「360度カメラ」という2つの性質の異なるカメラを利用することができます。
後述する1インチモジュールもセットにすれば、アクションカメラの常識を覆す存在になるかもしれません。
4Kモジュール
4Kモジュールは、通常のアクションカムと同様に(例えばGoProのように)利用できます。
360度モジュール
360度カメラは、360度すべてを映すカメラとして利用できます。
価格が安い
僕が購入したツイン版で価格は59,400円です。4Kモジュールと360度カメラのセットでこの値段です。
Insta360 ONE Rは、GoProMaxくらいの価格で、4Kモジュールと360度モジュールのツイン版を購入できます。これは破格値といってもよいくらいの激安っぷりです。
今から購入するならエキスパート版も良いかも
もしこれからInsta360 ONE Rの購入を検討しているのであれば、1インチモジュールと360度モジュールの組み合わせの【エキスパート版】が良いかもしれません。
1インチ広角モジュール
1インチモジュールは、アクションカメラでは僕が知る限りでは初となる1インチセンサーを搭載したカメラになります。
センサーサイズがアクションカメラの常識ではありえないほど大きさなので、画質や色味の向上はもちろん、これまでアクションカメラでは苦手とされてきた夜間の撮影に威力を発揮するものと思われます。
それにしても、アクションカメラで1インチセンサーってヤバくないですか?控えめに言って「期待」しかないです。
※ブログ作成時(2020年3月11日)時点では、1インチセンサーはまだ正式に発売されていません。
1インチセンサーのちょっと気になる点
1インチ広角モジュールは素晴らしいものだと思いますが、注意が必要な点もありそうです。
ピントが90cm以上じゃないと合わないらしい
これは注意が必要かもしれません。近接自撮りしながら歩こうと思ったら、顔がボヤける、なんてことが起こるかもしれません。
手持ちの自撮りメインでの購入を検討している方は、長めの自撮り棒じゃないとピント合わないかもですね。購入前に自分の用途をよく考えた方が良いかもしれません。
これに関しては、1インチモジュールを入手できたらレビューをしたいと思います。
360度カメラがとにかく良い
僕がとにかくこの記事で主張したいのは360度カメラの素晴らしさです。
素晴らしすぎて、もはやこれだけのために購入しても良いと思えるくらいです。具体的には以下の点について360度カメラが優れていると思います。
- 撮影データが明るい
- 手ブレは全くといっていいほどなし
- 撮影対象を考えずに置いておくだけで良い
特に3番目です。置いておくだけで撮ってくれるので、撮影コストがかからないのです。全部撮ってるから画角の失敗がほぼないです。これはVLOGなど、失敗すると後から困るような用途に重宝するかもしれません。
※注意:前後カメラのつなぎ目は少し違和感あり
以下の動画は、360度カメラで撮影して、全方向視聴可能なVR動画としてYoutubeにUPした動画です。
VR動画を見たことがない方は、再生してスマホ傾けるか、マウスドラッグしてグリグリ動かしてみてください。この動画は、見たい場所がどこでも見られるようにできています。
こんな動画が簡単に撮れる時代になりました。ただ、僕のパソコンでは処理するのにかなりの手間がかかりましたが。
撮影時の動画データについて
360度カメラで撮影した動画データは、フロントカメラとリアカメラの2つに分かれますが、Insta360 ONE Rはこの2つのデータを編集時に自動的に合成してくれます。
僕も最初は戸惑ったファイル構成についてざっくり説明すると、
- LRV_日付_時間_11_番号.insv:プレビュー用ファイル(編集には使わない)
- VID_日付_時間_00_番号.insv:フロントカメラ
- VID_日付_時間_10_番号.insv:リアカメラ
といった感じです。360度カメラは1つのファイルごとに3つファイルが出来上がります。上記3つで1つの撮影データです。
AdobeのPremireProで編集する場合は、上記「VID****」ファイルのどちらか片方をインポートすると、自動的に360度に結合してくれます。ただし、データはフォルダ内に2つセットで置いておく必要があります。
※PremireProで直接編集するためにはInsta360 studio2019をインストールする必要があります。
Insta360 Studio 2019 ダウンロードページ
VR動画の作り方については、僕のチャンネルでUP予定です。興味のある方はチャンネル登録してみてください。
あまり良くない点
ここからはあまり良くない点です。使用していて自分なりに気になった部分を上げていきます。
起動が遅い
Insta360 ONE R は起動時に余計なタイトル表示があるせいなのか、立ち上がり遅いです。
アクションカメラの用途的には、サッと電源をつけて、サッと撮り始めたい場面が多いはずです。
GoPro HERO8は起動が速いので、すぐに撮り始められます。
Insta360 ONE Rは起動でモタモタするので、GoPro8に慣れている身としては、少しモヤモヤする感じはあります。
バッテリー表示がアバウト
バッテリー表示が昔のガラケーみたいにアバウトなのが気になります。
表示は4段階くらいです。大雑把にはわかりますが、表示が減ってくると、いつなくなるのかわかりにくいため、不安感が増します。多少は嘘でも良いから100%表示にしてほしい。
最近はスマートフォンも100%表示なので、このあたりは今後のアプデに期待したいところですね。
ケース脱着が面倒くさい
Insta360 ONE Rは単体では固定できないため、撮影時にはGoPro互換のアダプター付きのケースを装着する必要があります。
ケースの脱着自体は、慣れると簡単なのですが、バッテリー交換時やレンズ交換時にも、いちいちケースから取り外さなければならないため、外でやるととても面倒に感じます。
この設計では、予備バッテリーの良さを引き出せないです。
結局ケースを外すのが面倒になり、少しくらいの撮影なら、バッテリー交換しないで、モバイルバッテリーで接続して充電してしまったり、なんてことになります。
SDカード取り出しにくい問題
前記した外付けのケースつけていると、ケースの厚み分、かさが増すので、余計にカードが取り出しにくい状態になります。
僕のように撮影後、毎回SDカードを取り出す人にはこの仕様は辛いです。撮影後は当然ケースついてますから、取り出しに苦戦します。
SDカードの蓋がなくなりそう問題
SDカードの蓋を支えている細長いパーツの強度が心配です。
希望的な観測として、この部分はメーカー的に【超鬼強度】で設計されているのかもしれませんが、僕が見る限り、どうも頼りない感じが否めないのです。
特に外側のケースをつけると、SDカードへのアクセスが余計に悪くなるため、指でグリグリとこの部分をこじることになります。
蓋がかなり引っ張られて負担がかかるので、そのうち「ブチッ」と切れるんじゃないかなと心配になります。
その他
装着時の浮きが防水的に気になる
これはネットでよく見かける意見です。僕も最初は思いました。
Insta360 ONE Rは何もつけない標準状態でも5m防水ですが、バッテリーと本体の間にスキマがあるので、ここに水入りそうじゃない?みたいな意見です。
ただ、バッテリーとの接続部分の形状をよくよく見てみると、端子部分がしっかりとガードされていることがわかります。
矢印の部分がしっかり密閉するので、接続(端子)部分には、水の侵入は無いと思います。
バッテリー持ち
僕が実際に試してみた結果ですが、4Kモジュールの撮りっぱなし実験では、50分ほどでバッテリーが底をつきました。
ただし、以下の点について気に留めておくと必要があります。これは僕の購入したInsta360による実測結果なので、個体差はあるかもしれません。
- 30分で一旦動画が切れる
- 39分くらいで熱落ちした(外気温20度くらい)
たくさん撮影する場合は、予備バッテリーと高速充電ハブを購入するのが良いと思います。高速充電ハブは2本同時にバッテリーベースを充電できます。
僕の場合は、予備バッテリーもあるので、1本なくなったら、交換して、2本目のバッテリーで撮影中に、モバイルバッテリーで高速充電、というサイクルを繰り返します。
USB端子で給電しながら撮影することもできるので、バッテリーが1本しかない場合でも、モバイルバッテリーで給電しながらの撮影も可能です。
カメラの熱落ち
撮影していると次第にカメラが熱くなります。
ずっと撮影していると、だんだん触れないくらい熱くなってきて、警告が出ます。警告後、数分で録画が勝手に止まりました。
この時の時間が、実測でおおよそ39分くらいです。4Kモジュール、1080pの30コマ撮影時です。参考までに。
色々あるけど気に入ってます
動画で詳しくレビューしてます。
まあ色々書きましだか、なんだかんだいってお気に入りです。まだまだ使い込んでみて、また新たに気がついたことがあれば、記事にしたいと思います。