現在最新のAndroidは2018年8月7日にリリースされたコードネーム「Android9.0 Pie(パイ)」です。
「Android9.0 Pie(パイ)」で個人的に気になったのは、以下の新機能です。
屋内でも正確に現在地を特定
スマートフォンから「RTT」によりアクセスポイントとの距離を測定し、かなり精度で位置を特定し、GPS精度が落ちてしまう屋内でも、かなり正確な現在地を特定できるようです。
Adaptive Battery
ユーザーの行動パターンを学習して頻繁に利用するアプリなどに優先順位をつけて電力を割り振りする「Adaptive Battery」というものも導入されるようです。スマートフォンなどの電子機器で一番の問題とされるバッテリーが少しでも持つようになればユーザーとしてはありがたいです。
これまでのAndroid OSの開発コードネームと主な機能などをざっくりとまとめてみました。追加された機能についてはその他多数ありますが、個人的に気になった部分の抜粋です。
Androidの歴代コードネームまとめ
Android 1.0 A
SDKリリース日 2008/9/23
Android 1.1 B
SDKリリース日 2009/2/9
Android 1.5 Cupcake(カップケーキ)
SDKリリース日 2009/4/30
- Youtube対応
- スクリーン移動間のアニメーション
Android 1.6 Donut(ドーナツ)
SDKリリース日 2009/9/15
- ギャラリーの改良
- 音声検索機能の搭載
- WVGAの解像度サポート
Android 2.0/2.1 Eclair(エクレア)
SDKリリース日 2010/1/12(2.1)
- ハードウェア最適化
- UIの改良
- マルチタッチ機能追加
Android 2.2 Froyo(フローズンヨーグルト)
SDKリリース日 2011/1/22(2.2.2 Nexus Oneに搭載)
- JavaScript実行エンジンの高速化
- テザリング対応
- Adobe Flash対応
Android 2.3 Gingerbread(ジンジャーブレッド)
SDKリリース日 2011/9/20(2.3.7)
- NFC(近距離無線通信)対応
- 回転加速度・単方向加速度の検出、重力・気圧センサー、ジャイロスコープに対応
- UIの刷新・高速化
- バッテリー管理機能の向上
Android 3.x Honeycomb(ハニカム)
SDKリリース日 2011/8/30(3.2.2 Motorola Xoom 4Gに搭載)
- タブレットなどの大型ディスプレイ対応
(3.x系はタブレット専用)
Android 4.0 Icecream Sandwich(アイスクリーム サンドウィッチ)
SDKリリース日 2012/3/28(4.0.4)
- スマートフォンとタブレットのUIの結合
- WiFi Direct対応
- フェイスアンロック追加
- 操作性の向上
Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean(ゼリービーン)
SDKリリース日 2013/3/2(4.2.2)
- マルチアカウント対応
- セキュリティ強化
- ほか多数
Android 4.4 KitKat(キットカット)
SDKリリース日 2013/10/31
- 徒歩検出と歩数カウント
- フルスクリーン没入モード
- 半透明システムUI
- 動画再生中のシームレスな解像度切り替え
Android 5.0/5.1 Lollipop(ロリポップ)
リリース日 2014/10/17(5.0)
- 64bitプロセッサにネイティブ対応
- マテリアルデザインの導入
- アプリの完全な自動バックアップ/復元
- 外部ストレージを内部ストレージと同様に扱うことができるようになった
Android 6.0 Marshmallow(マシュマロ)
リリース日 2015/10/5(6.0)
- ネイティブでの指紋認証機能
- USB Type-Cのサポート
- ギャラリーアプリの廃止(Googleフォトに統合)
- Bluetooth 4.1対応
Android 7.0/7.1 Nougat(ヌガー)
リリース日 2016/8/23(7.0)
- マルチウィンドウ機能の導入
- アプリ間のファイルの共有
- データセーバー機能の追加
Android 8.0/8.1 Oreo(オレオ)
リリース日 2017/8/21(8.0)
- バックグラウンド実行の本格的制限
- アプリ ショートカットの変更
- 警告ウィンドウの変更
Android Android 9.0 Pie(パイ)
リリース日 2018/8/7(9.0)
- 屋内でも正確に現在地を特定
- 切り欠きディスプレイに対応
- マルチカメラのサポート
- マシンラーニングを活用して電池持ちアップ
- ユーザーの行動を学習して機能を提案
- 新しいシステムナビゲーションの導入