北海道の大規模停電時に本当に必要だったもの

「ねぇ。今日の朝方の地震からずっと電気がつかないんだけど・・・ブレーカーも落ちていないし。」

朝、幸せな夢を見ていた僕に嫁が言いました。僕の眠りは海よりも深く、地震が起こったことすら気がついていませんでした。(寝てる間に何かが起こったら気づかずに逝ける自信があります)

その時はまさかそれが北海道全域に渡る大規模な停電であるとは夢にも思いませんでした。せいぜい、僕が住んでいる地域程度の小規模なものだと思っていたのです。

それが今回の北海道の大規模停電の始まりでした。

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大規模停電時に必要なもの

一番のお手軽情報源であるテレビは電気がないので当然付きません。

寝起き当初はとにかく何も情報がないので、これは小規模な停電で、すぐにでも復旧するものだと思っていました。これがいかにも平和ボケした通常の思考です。そのためロクに調べもせず、完全に出遅れることになります。

電気は全然復旧しないし、近所も何やら騒がしい。朝の6時なのにいつもよりも車の往来がはげしい。

何かがおかしいと気がついた時にはかなり出遅れていました。そして、スマートフォンで検索して初めて、北海道内全域で起こっている大規模停電だということを知りました。

「やばい。なにかわからないけど大変なことが起こってる」

ラジオは必要

こんな時にポータブルラジオが大活躍します。

電池式の簡易的なもので良いので絶対に持っておくべきです。スマートフォンはいちいち検索しないと出てこないし、何よりも情報の新旧の区別がつかみにくい。

さらに、実際にそうでしたが、災害時にはネット環境そのものが不安定だったりします。そんなときの昔ながらのラジオの安定感が半端ないです。

災害時の忙しいさなか、単につけておくだけである程度の情報が勝手に耳に入ってきます。何が起こっているのか、自分の置かれている状況がすぐにわかりました。ラジオはすごいです。

電気がつかず、周りで目に見える災害もなく、とにかく何がなんだかわけがわからない状況の中、ラジオから得られる情報はかなりのものです。

乾電池も必要

今回、特に思ったのは電池が必要だということです。それも充電式ではなく、乾電池です。

電気がないとそもそも充電もできないため、充電式の電池ではなく、長期保存時でも性能低下の少ないアルカリ乾電池がオススメです。

マイクロUSBソケットが電池側についているのでケーブルだけあれば直接充電できるレアモノの電池です。これでモバイルバッテリーからでも電池の充電ができてしまいます。

下の4股ケーブルとセットで持っていれば4本まで一気に充電できるので便利です。

水の確保

僕が住む東川町は水資源の豊かな地下水の町です。水道は通っておらず、町内の各家庭はそれぞれ地下水を汲み上げて使っています。当然ながら、電気がないと地下水を汲み上げるポンプが動かないため水が出ません。

取り急ぎ、トイレを流す水を確保するため、近所の公園へ水をくみに行きました。東川町は、町内の公園など様々な場所に災害用に給水用ポンプが設置してあるのです。手動のポンプを動かせば、いつでも地下水が出てきます。

普段は子どもたちの遊び場と化している給水ポンプですが、災害時にはこれほどありがたいものはないです。今回それが身にしみてよくわかりました。

そしてさらによくわかったのは、水を入れる大容量のタンクが必需品だということです。

うちにはその備えがなかったので、バケツと、たまたま家にあった4Lのペットボトルで、何度も何度も近所の公園を往復しました。これは地味に辛かったです。

コンビニへ

電気がないと調理できないため、朝6時半、コンビニへ買い出しへ出かけました。

しかし、当初の出遅れにより、コンビニの食べ物系はこの段階ですでにほとんど売り切れていました。トイレの水よりも何よりもまずコンビニに来るべきでした。

結果、なんとか購入できたのは、カップラーメンとお茶だけでした。それでもまだラッキーなほうです。なにかあった時には何よりもまず先に買い出しを。これ鉄則です。

あ、激辛系のカップラーメンだけは大量に売れ残っていましたね。

電子マネーが役に立たない

これが今回、個人的に最も痛感したことです。

電気がないので、電子マネーが使えないのです。僕は最近ではコンビニの買い物は95%くらい電子マネーを利用しています。そのため、財布にほとんど現金がありませんでした。本当はもう少しいろいろと買いたかったのですが、財布の中のお金が心配で、大胆に買い物できませんでした。

災害の程度によりますが、買い出しが可能な場合、現金は何よりも必須です。

カセットコンロが大活躍

うちはIHなので、電気がないと火が使えません。もともとはキャンプ用に購入してあったカセットコンロが大活躍でした。

人間、火さえ使えればけっこうなんとでもなるものです。逆に火がないと電気がない状態ではかなり厳しいと思います。冷蔵庫にあるほとんどのものは火がないと調理できないのです。

カセットコンロと、交換用のカセットガスボンベは大量にストックしておくと絶対に良いです。火と水さえ使えれば人間、とりあえずは生きられます。

会社へ

全ての信号が消えた街
全ての信号が消えた街

僕の住む地域は、少しの地震と停電のみの被害であったため、その日は普通に仕事に行きました。電気がないので当然信号も全て消えたままです。それはもう異様な光景でした。

朝の忙しい中、知らない人同士、お互いに交差点で道を譲り合ったり、ちょっとほっこりした場面もありました。ただ、都会とかではこうもいかないでしょうけども。

電気がないと人は何もすることがない

当然ですが、会社も停電しているため、何もできずにただ、一日、ボーっとしていました。

電気がないと現代人はほんとうに何もできないのです。いつもうるさくて迷惑な電話も鳴らず、パソコンも動かず、とにかく静かでした。通信状況が不安定ながらも、世界とつながっているスマートフォンだけが唯一の救いでした。

モバイルバッテリーが必需品

スマートフォンはそれほどバッテリーが持ちません。すくなくとも僕の持っているスマートフォンは1日~2日くらいしかバッテリーが持ちません。

そんな時にはモバイルバッテリーが絶対に必要になります。少なくとも2~3回はフルに充電できる程度のものが良いです。そのくらいのモバイルバッテリーなら比較的安く購入できます。

おすすめは圧倒的な大容量の割にコストが控えめなAnkerのモバイルバッテリーです。

そして夜、真の闇へ

夜、子どもたちと水汲みにきたところ
夜の水くみ状況

電気がつかないと、家の明かりはおろか、街灯も何もつかないので、町は恐ろしいほど静かで、本当に真っ暗でした。

夜になって、水汲みがてら近所を歩いてみましたが、どこもかしこも本当に真っ暗で、あまり人の気配もないため、あたりいったい廃墟のようでした。

懐中電灯は必要

FENIX(フェニックス) PD35 LED タクティカル フラッシュライト
PD35とディフューザー(装着時)

PD35とディフューザー

明かりはガチで必要です。何も明かりがないと本当に真っ暗なので何も見えません。

僕はキャンプ用にFENIXのPD35というフラッシュライトを持っておりまして、結果的にこれが大活躍でした。そこらの懐中電灯と比べてみるとわかりますが、最大1000ルーメンはエゲツないほど明るいです。

もちろん、これよりも明るいライトがたくさん出ていますが、極端に強力すぎるものを購入すると、逆に失明するほどの明るさで危険ですし、なにより熱を持って長時間使えなかったりします。

その点、PD35は5段階中の3段階くらいで使用すれば、普通のライトよりも断然明るく、それでいてかなり長時間使用できるのでオススメです。別売のディフューザーを使用すれば、光が広範囲に拡散して、くらい室内では相当な明るさになります。

その他、雑談

その他あると便利なもの、被災してみて気がついたことなどを思いつくままにあげてみます。

トイレはタンクありが良い

これはこれからトイレを設置する方に言っておきたいです。

最近ではタンクレストイレというとてもおしゃれなものが多々ありますが、昔ながらのタンク付きトイレが絶対にオススメです。

事実、僕の家もタンク付きトイレであったため、水だけ汲んでくればトイレは流し放題でした。災害時にトイレは食の次くらいに重要なものです。水があり、トイレが流せる、という事実だけで、ストレスはかなり緩和されました。

ポータブル電源は必要

キャンプ用にほしいと思っていましたが、高いのでなかなか購入できませんでした。

これまで購入しなかったことを強く後悔した一品です。これがあれば全ての充電機器を充電し、さらにはノートパソコンにも給電できるので、最強だと思います。

購入するなら現在最強クラスであるこれが良いですね。内蔵バッテリー交換サービスもあるみたいです。

これが冬なら・・

北海道の冬は寒いです。これが冬だったと思うとゾッとします。

この時期でよかった。ほんとうに良かったと思います。うちは電気がないと、水も火も、そして暖もとれません。オール電化の家庭も同じだと思いますが、電気がないとほんとうに全てが絶たれてしまうのです。

簡易的な石油ストーブは必要

今回思ったことです。これも購入しておこうと思います。電子制御ではなく、昔ながらのライターでもつけられるタイプが汎用性が高くて良いですね。

人間的な生活ができればできるほどストレス減

冬に停電になることを想定すると、暖がとれるかどうかで精神的なストレスがまるで違うと思います。

今回身にしみてわかったのは、人間は、人間的な生活ができればできるほど災害時にはストレスが減るということです。少しでもストレスを減らすために、必要な道具は一通り揃えておくべきだと思いました。

車が無事なら車のほうが快適

燃料さえあれば、エンジンがかかる車のほうが電気も取れるし、車によってはテレビやラジオもついてるし、暖もとれるし、快適な場合があります。今回の災害時にも車の中で過ごしている方を見かけました。

真っ暗で静かな家の中で過ごすよりも、車の中で携帯充電しながらテレビでも見てたほうが精神的に楽な場合もあるかと思います。たとえ片方向だけでも、なにかしら外界とのつながりがあるだけで人は寂しさから開放されるのです。

すべて復旧したわけではない

このブログを書いているいま現在、北海道はまだまだ復旧していないところもあります。僕の住む地域はほとんど地震もなく、家や車、道路なんかも無事。被害は停電だけでした。災害レベルとしてはカワイイものです。

最大の被害のあった地域では、依然としてまだ土砂の中で救助を待っている方がおられます。電力も全ての地域で復旧しているわけではありません。

普通に生活できているような感覚になりますが、スーパーでは食品が品薄ですし、郵便や運送関係も北海道内全域ですべてストップしている状況です。まだまだ復旧には時間がかかりそうです。

一刻も早い復旧を願わずにはいられません。

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