MacBookPro2016の整備済製品を購入して早くも3ヶ月経ちました。
幸い? かどうかわかりませんが、このMacBookProを購入してから仕事で例年よりも出張が多いのもあり、当初の予定だった出先でのブログ更新専用機として、出張先でかなりのパフォーマンスを発揮しております。
今回はそんなMacBook Pro 2016の総括的なレビュー記事です。そろそろ新しいMacBookProが発表されそうな時期でちょっと微妙ですが。
あくまでも個人的な意見ですが、実際に使用してみてわかったことなので、ガチの本音をぶつけます。
MacBookProの購入を迷っている方は、この記事が何かしらの参考になれば幸いです。
MacBook Pro 2016 素晴らしいポイント
小さく、薄くて軽い、そして美しい
向かって左が新しいMacBook Pro 2016、右がこれまで使っていたMacBookPro(2009)です。同じ13インチなのに大きさは全く違います。
そして新型MacBookPro 2016は、とにかく薄く、そしてMacBookProとは思えないほどに軽量です。
上:MacBook Pro2016 下:MacBook Pro2009
それに加えてシンプルな外装と従来よりも小型化されたアルミボディの美しい筐体は、単に持っているだけで満足度が激しく満たされます。あーステキ。こいつぁステキすぎる。スタバでドヤ顔とかに興味はありませんが、ドヤ顔したくなる気持ちはとてもよくわかります。
バッテリー持ちがいい
バッテリー持ちはかなり良いと思います。
これまで使っていたMacBookPro2009モデルのバッテリーが40分くらいしか持たなかった、というのもありますが、2016モデルは普段使いで連続使用でも5〜6時間は持つと思います。
逆にいうと、もともと中古で購入した2009モデルで、今でも電源から離して多少使える、というだけでも凄いことだとは思いますが。
スマホのように使えるMacBookPro
これまでいくつかのWindowsノートを使用してきましたが、「ノートPCは電源を繋いで使用する」 というのが僕の中では常識でした。MacBookPro2016を使用してからは、先に軽く充電しておいて電源ケーブルを抜いて使用する、というスタイルが定番となりました。
これはスマートフォンやタブレットなんかと全く同じような使い方です。MacBookProを使用するときは、ノート型PCであるにも関わらず、煩わしい電源ケーブルの存在をほとんど気にすることなく、使いたいときに使いたい場所へ持ち運んで使用し、バッテリーを意識することなく使用できます。
充電自体も速い
付属のアダプターでの充電はかなり速いです。
万が一、MacBookProのバッテリーが少なくなったときでも、電源ケーブルを少しの間挿しておくだけですぐに充電されます。だいたい30分くらいの充電で40〜50%くらい充電されます。
トラックパッドが最強
基本的にマウスを使用しないノートPCとして考えた場合、このトラックパッドの操作の柔軟さはステキすぎます。
トラックパッドが従来のものよりかなり大型化している、というのも2016モデルの大きな特徴ですが、それよりも、Mac独特の非常によく考えられたアクションが秀逸なのです。これを一度でも知ってしまうと他のノートPCには戻れなくなるでしょう。
MacBook Pro 主なトラックパッドの操作
- 二本指で、スクロール、戻る、進む、拡大、縮小。
- 三本指で選択やウィンドウの移動。
- 四本指でデスクトップの切り替え、ウィンドウ一覧表示。
- 五本指でつまむ動作でアプリ一覧、開く動作でデスクトップ表示。
そのほかには感圧タッチトラックパッドの「強めのクリック」で単語の辞書表示なども地味に便利だったりします。
他のノートPCをまるで使う気になれない操作性
「どうして下にパソコン(WindowsノートPC)あるのに、わざわざ2階からそれ(MacBookPro)持ってくるの?」
これ、最近よく嫁に言われるんですけど、申し訳ないけども、イライラするのでまるで1階のそれ使う気になれないんですわ。
僕の家には、WindowsノートPCがいくつかありますが、どのノートも外部接続のマウスなしではとても触る気になれないほど、MacBookのトラックパッドの完成度は高く、操作性は群を抜いて素晴らしいの一言なのです。
音がいい
これ購入してから気がついたのですが、MacBookProの音がとても素晴らしいのです。
僕はよくYoutubeやAmazonプライムビデオなんかを視聴するんですけど、以前のMacBookProの時には、常に音声はイヤホンで聞いていたんですけど、2016モデルからはイヤホンで聞かなくても音質がクリアで、細かい音が全然聞き取れるのでイヤホンを使わなくなりました。
これはキーボードの両サイドにスピーカーが付いているからなのですが、これ、想像以上に音質が良いです。
キーボード両サイドにスピーカー
MacBook Pro 2016 残念ポイント
ここからが残念なポイントです。残念といっても、良いポイントがあまりにも多すぎるため、それほど残念には感じません。
キーボードがダメダメ
MacBookPro2016のキーボードですが、第二世代のバタフライ構造のキーボードが採用されており、非常に薄型で、キーのストロークもほとんどない状態です。個人的には打ちにくい。
どういうわけか、このキーボードは慣れたらかなり打ちやすい、という意見が非常に多いのです。
どうしてそうなるのか個人的には理解できません。普段は家でも会社でもHHKBを使用しているせいもあるのかもしれませんが、キーストロークが極端に少ないこのキーボードにはいまだにどうにも馴染めないでいます。
なにしろキーが平面すぎる
まあこれは薄いノート型PCの宿命なんでしょうけど、キートップが薄く、筐体が平面すぎて、打ち心地がどうにもしっくりきません。
MakBookProの底面に装着して傾斜をつける「フリップスタンド」というものがあるのですが、それ使用すればかなり良くなるのでは、とは思います。今はたまに本を挟んで傾斜をつけて使用することがありますが、やはり傾斜をつけると格段に打ちやすいです。
傾斜のない平面なキーボードは上段がとにかく打ちにくいし、長時間使用してると腕や指が疲れてきます。
タイプ音が嫌
キーボードを打った時の音がどうにも好きになれません。
静かな部屋とかでブログを書いているとタイプ音が妙に甲高く響きます。
スペースキーとか、Enterなんかを連打した時なんか「ペコペコペコペコ」みたいな安っぽい音が出ます。見た目は高級感ありますが、打鍵音はあまり高級感を感じさせない音だと言えます。
静かな図書館とか、オフィス内ではあまり積極的にキーをタイプできないと思います。このペコペコ音は、タイピングが早い人ほど周りの人を不快にしてしまうかもしれません。
その他、思うこと
USB タイプCについて
MacBookPro2016のレビューなどで必ず言われるのが、USBタイプCオンリーになってしまった接続端子のことです。
これまでの環境(USB3.0)に合わせるために、アップル純正の変換ケーブルを複数購入して1万円以上かかるとか、それらを全て挿して「全然スマートじゃない」とか言ってる方が見受けられます。
個人的には、USB3.0(タイプA)→USBタイプC変換アダプタ を使用して従来の機器を繋げば良いだけなので、そんなに大変なことではありません。自分が良く使用する機器には、変換アダプタをすでに装着してあります。
USB変換アダプタは、アップル純正品じゃなければ、2個セットでも千円しないくらいで売っているので、2個セットのものをいくつか購入しておけば、余程のことがない限りは困ることはないと思われます。
タイプCの個数について
タッチバー無しモデルはタイプCが2つのみ
僕が購入したタッチバー無しのモデルは、タイプC端子が2基しか搭載されていません。タッチバー有りの上位モデルは4基搭載されています。
タイプC端子の個数については、特に不満はありません。
以前のように電源を接続しっぱなし、であれば、不満もあるかもしれませんが、MacBook Pro2016はバッテリーの心配がほとんどないので、ほとんど常時2基開いている状態です。
僕の使用用途としては、SDカードリーダーとUSBメモリくらいしか差さないので、USB端子不足とかにはなりません。
Touch ID 付きが理想
Touch Barはいらないけど、Touch IDはあったほうが断然良いと感じます。
タッチバーの方は、現状ではそれほど実用性を感じないし、何より新し物好きの好奇心を満たすだけのもの、という認識しかないので、個人的には高いお金を払ってまで欲しい機能、というものではありません。(同価格なら欲しいですけども)
Touch IDは指紋認証で指で軽く触れただけでログインできてしまうので楽です。はっきり言ってこれは欲しい。
アップルウォッチを持っていてMacBookProと連動させている人は関係ない話ですが、開くたびにいちいちパスワードを入力しなければならないので、慣れた今ではそれほど苦ではありませんが、少しはストレスになります。やはりタッチIDはあったほうが断然スマートです。
文字のライブ変換がステキ
これは別に2016モデルの機能ではありませんが、MacOSでは文字を入力していくだけで、自動的に最適な漢字への変換をしてくれます。いちいち「変換」キーを押して漢字変換する必要がないのです。
これが慣れないうちは戸惑うのですが、慣れてくると便利に感じます。勝手に変換されるのが嫌で、この機能をオフッてしまう方も見受けられますが、個人的にはかなり重宝している機能です。
リンゴマークが光らない
MacBookPro2016モデルから背面のアップルマークが光らなくなりました。
アップルマークの部分は鏡面処理が施されていて美しくなっています。以前のLEDで光るMacBookProが良かった、という人も多いですが、慣れると全く何も感じなくなります。むしろ鏡面処理によって高級感が増したような気がします。
結論 MacBookPro 結局どうなのよ
購入してよかった、です。
後先考えずに、24回ローンというなんとも長いローンを組んでしまいましたが、月々5千数百円くらいの出費でこの環境が手に入るなら、まるで損はないと思えます。あと21回支払いが残っていますが、あまり気にしないようにします。
極端な話、バッテリー持ちの優位差だけで購入する価値は十分にあります。電源に接続しない環境がこんなに便利で快適だってことを身をもって気づかされました。
スペック的な話
僕が購入したのはMacBookPro2016モデル、13インチのタッチバーなしの最低グレードのモデルです。メモリは8GB、SSDは256MBです。
普段はメインに自作WindowsPCを使用しています。MacBookProは出張用のPCです。MacBookProの使用用途としては、
- ブログの更新
- ブログ用の画像編集(Adobe Photoshop CC利用)
- エクセル、ワード等の軽作業(Office 2016 for Mac利用)
- メールやLINEなど
- ウェブ閲覧
- Amazonプライムなどの動画視聴
といった感じで、ほぼこの程度の作業です。メインはあくまでもWindowsなのでMacBookはサブ的な位置付けです。
ちなみにOffice for Macは2016からとてもWindowsとの互換性が良くなりました。複雑なマクロを使用しない限り、データの編集(WindowsとMacでの共有)は予想以上に快適にできます。
データはほとんどGoogleドライブに保存しているので、MacBook本体に何かを保存していることはほとんどありません。何かあってもデスクトップに一時的に保存しておいて、作業が終われば削除する、といった使い方です。
僕の使用用途では、MacBookProの最低グレードのでもスペック的に全く困ることはありません。不満も何もありません。普通にサクサク快適に動きます。
賢いMacBookProの購入方法
少なくとも、僕の使用用途と同じような使い方をお考えの方は、最低スペックでも全く不満はない、ということをご理解ください。
最低スペックといっても新型ですからね。旧型から比べたら比べ物にならないくらい進化しています。
最高のスペックのものを25万もかけて購入しても、3年後には中堅スペックになり下がります。それよりは最低グレードを安く購入しておいて、3年スパンで新型に買い替えしてしまうのがMacBookProを購入する上でもっとも賢い選択だと僕は思います。
3年落ちのMacBookProって言ってもそこそこ高くは売れますからね。売ったお金で新型をローン買い、が最もコストパフォーマンスの高い購入方法のような気がします。