satoの雑技術ノート

Google Keepという超絶便利アプリをざっくりと解説

Google Keepというアプリがありまして、このアプリが超絶便利なんです。慣れてくるともうKeep無しにはいられないくらい便利。

このアプリが一言で何をするアプリかといいますと「メモをとるアプリ」です。

たかがメモアプリ、とバカにしてはいませんか? あのGoogleが作ったメモアプリですよ。使う人の使い方、センス次第で日常の実に様々な場面で活用できてしまうまさに「かゆいところに手が届く」アプリなんです。

よくあるメモ(ノート)アプリとしてEvernoteと比較されがちですが、両者は似て非なるもの、と考えたほうが良いと思います。

今回はこのGoogle Keepの使い方、魅力なんかをざっくりと書いてみようかと思います。

スポンサーリンク

Google Keepという超絶便利アプリをざっくりと解説

Google Keepの活用例

まずはGoogleKeepの具体的な活用例なんかをご紹介します。知っておいて損はないと思います。

あ、こんな使い方いいかも、なんて興味を持っていただいた方はこの後の記事を読み進めてみてください。使う人のアイデア次第で実に色々な場面で使えてしまうのがGoogleKeepです。

活用例1、数字を音声でメモ

携帯番号や電話番号、もしくは車のナンバーなど、後で参照したいデータを一瞬で控えておきたい時にサクッとボイスメモ。

携帯番号なら「ぜろきゅうぜろ、いちごーにーにー・・・」といった具合に数字を読み上げるだけで「090-1522-・・・・」とテキストでメモ化されます。

活用例2、場所指定のメモ

大きなホームセンターに行った時に買っておきたいものがあるんだけど、遠いし、いますぐに必要ではない物、がある場合、リストメモで買い物したいリストを作っておきます。

通知トリガーを「場所指定」にして、任意のホームセンターを入力。これでホームセンターの近くに行った時に端末に買い物リストが通知されます。

活用例3、後から送りたいメールの下書き

忘れずに昼から送っておきたいメールがある場合、先に本文をメモ作成しておきます。通知を「今日の午後」に設定しておくと午後1時に通知してくれます。

通知されたメモをそのままメールアプリに「送信」します。これでメールの本文にそのままメモ内容が挿入されるので、宛先を入力して送信するだけです。

活用例4、ボタン電池の交換を知らせるメモ

車のキーなどのボタン電池は、電池がなくなると出先などでエンジンがかけられなくなったり、ドアが開けられなくなったりする恐れがあります。そんなに高いものでもないのでボタン電池は定期的に替えておきたいところです。でもいつも交換時期を忘れてしまう。

車のキーで使用しているボタン電池の種類(CR○○○○など)をメモして3年後に通知設定。これで3年後にボタン電池の種類を通知してくれるので購入して交換。

活用例5、運転中にひらめいたツイート

車を運転中なんかに限って突然面白い言葉やアイデアなんかが降ってくることがあります。そんな時はマイクにボイスメモして保存しておきます。

あとでメモの送信、アプリでTwitterを選択するだけでメモの内容がツイートできます。

活用例6、スマートウォッチとの連携メモ

スマートウォッチに「OK Google」と叫んでから「○○とメモ」というだけで、自動的にKeepにメモされます。車の運転中などに、端末を取り出すことなく気軽にメモがとれます。

活用例 番外編、未来の自分への手紙

「元気にやっていますか。この手紙を読んでいる頃、あなたは○○歳ですね。まだ頭の毛は残っていますか?」

など10年後の自分宛の手紙。昔流行ったタイムカプセルみたいなものです。メモはそのままアーカイブして目につかないようにしておきます。10年後、あなたが生きていて、かつ、GoogleKeepのサービスが継続されていればこの手紙を受け取ることができます。

Google Keepにできること

GoogleKeepが提供しているのは現時点では主に以下の機能です。
※今後、増える可能性はあります。

  1. 入力したメモの保存
  2. リスト型式のメモの保存
  3. ボイスメモ
  4. 撮影した写真の保存
  5. リマインダー(通知機能)
  6. メモの色分け
  7. メモ内容の送信
  8. メモの共有
  9. 他端末からの編集
  10. アーカイブや移動

入力したメモの保存

GoogleKeepを立ち上げると左上の「メモを追加」という部分にすぐに入力が可能になってます。

この部分にサッとメモをとりたい内容を入力すると一行だけの簡単なメモが保存できます。本当にサッとメモをとりたいとき、一瞬だけ覚えておきたいときなんかに使います。付箋のような位置づけです。

改行なども含めてもう少し多くメモをとりたいときには一番左にあるアイコンをタップします。これでメモにタイトルをつけたり、改行込みの長いメモがとれます。

リスト型式のメモの保存

左から2番目のリストアイコンをタップします。するとリスト型式のメモがとれます。

改行するごとにチェックボックス付きのリストが増えてきます。このリストはロングタップ(長押し)で上下にドラッグすることで入れ替えが可能になっています。

さらにチェックボックスにチェックをつけるとそのリストが隠れる仕組みになっているため、一時的にやらなければいけないようなToDoリスト、または、後でちょっと買い出しに行きたいんだけど、みたいな買い物リストのような使い方ができます。
※下に隠れているだけなのでチェックしたリストの復帰もできます。

ボイスメモ

マイクアイコンをタップするとボイスメモができます。

これは端末に向かって普通に話すだけで、驚くほど正確な精度でテキストに変換してメモしてくれるものです。

車の運転中にラジオから流れてきた店の名前やポッと浮かんだアイデア、今はいいけどあとで忘れてしまいそうなこと、ちょっと覚えておきたい内容があったとき、サッと言葉でメモします。

撮影した写真の保存

カメラアイコンをタップすると、カメラが起動して撮影した画像を保存できます。

保存した画像には追加でテキストメモを添えられます。メンバー表などのプリント類など、とりあえず保存しておきたいような場面にサッと撮っておけます。

リマインダー(通知機能)

メモの下にある「通知の設定」をタップすると、このメモを通知できるようになります。通知の方法は「時間指定」と「場所指定」の2種類があります。

通知の設定

時間指定

■ 時間指定
「今日の夕方」などのアバウトな指定から、年月日指定の何時何分といった細かいところまで指定できます。

大まかな通知で良い場合には日付は「今日・明日・一週間後」、時間は「午前・午後・夕方・夜」の4種類から選ぶことができます。指定した時間になるとメの内容を通知してくれます。「夕方に○○に行く」など、うっかり忘れてしまいそうな用事などをメモしておくと、指定した時間で通知してくれるので便利です。

■ 場所指定
場所指定は施設名、住所などを入力すると、その場所に近づいた時に通知される機能です。それほど精度が良くないらしくかなり大雑把な印象ですが、近くに行くときちんと通知されます。
※端末の位置情報モードを起動しておく必要があります。

メモの色分け

メモにはそれぞれ色を付けられます。

保存したメモはどんどん上に積み重なっていきます。メモが溜まってくると古いメモはどんどん押しやられ見にくくなってしまうため、重要なメモは色分けして保存しておくと良いです。

ただし、色を極端に使いすぎると逆に見難くなったりするので、重要なものだけに色を付けるなど適度につかうことでメモを効果的に目立たせることができます。

メモ内容の送信

右上のメニューからメモの内容を他のアプリに送信(引き継ぎ)できます。

これがなかなか便利で、例えばTwitterにそのままメモ内容を投稿できたりします。Gmailなどのメールアプリにも送信できるので、Twitterやメールに定型文を入れるといった使い方も可能になります。

様々なアプリに送信可能

※Androidの仕様上、様々なアプリが表示されていますが、すべてのアプリで期待通りに動くとは限りません。

メモの共有

アドレス指定で任意の相手を指定(相手側の認証が必要)することでメモの共有が可能です。メモを共有するとメモの閲覧から編集が共有メンバー内で可能になります。

他端末からの編集

他の端末のアプリ、PCを使ってWEB上から、などグーグルアカウントでログインするだけでどこからでもメモの編集が可能です。ブラウザにGoogleChromeを使っていれば拡張機能のアプリをインストールして利用もできます。

アーカイブや移動

メモは作成順に並びますが、メモのパネルをドラッグすることで自由に移動も可能です。どんどんメモをとっておいて、時間のあるときにわかりやすい位置に移動をかけたり、色つけたりといった整理をすると良いです。

メモがいらなくなったときなど、右上のメニュー内からメモの削除もできますが、メモパネルを横にスワイプするだけでアーカイブすることが可能です。邪魔なメモはどんどんアーカイブしていけば良いと思います。

アーカイブしたメモはメニュー内のアーカイブフォルダに保存されています。

アーカイブについて
深く考えず、必要なくなったらアーカイブ、という認識で良いと思います。メインの場所からメモは見えなくなりますが、無くなるわけではありません。リマインダー設定も生きてますし、検索で探しだすことも可能なので、後で必要になったとしてもすぐに取り出せます

Google Keepにできないこと(主にEvernoteとの比較)

両者は「似て非なるもの」なので決して比較すべきものではないんですけど、この方がわかりやすいのであえて書くことにしました。EvernoteとGoogleKeepを一言で説明すると、

Evernoteはガッツリ保存して後から参照
GoogleKeepはサクッと保存してすぐに閲覧

といった感じになります。Evernoteと比較してGoogleKeepでできないことは主に以下のようなことです。他にもあるかもしれませんが最近のEvernoteがもはや多機能すぎてよくわかりません。

  1. フォントの装飾はできない
  2. 表などの挿入はできない
  3. メモの分類分けはできない
  4. ウェブクリップやその他キャプチャ等はできない

フォントの装飾はできない

フォントに色をつけたり、文字サイズを大きくして見出しを目立つようにしたり、下線や取り消し線などといった高度な編集機能はありません。あくまでも簡易的なメモとして利用するのがGoogleKeepです。

表などの挿入はできない

フォント同様に表などを挿入して見やすくオシャレに表示することはできません。画像等は入れられますが、あくまでも基本は無骨なテキストベースのメモです。サッと起動、サッとメモといった使い方に限定します。

メモの分類分けはできない

Evernoteではノートをノートブックやタグといった形で細かく分けられますが、GoogleKeepにはそういった機能はありません。

※現在ではラベルという形で分類分けができます。コメントでご指摘いただきました。ありがとうございます。
(2016年07月26日修正)

保存したメモは時系列にどんどんたまっていき、古いメモはどんどん下に追いやられていきます。たくさんあると非常に見づらくなるので大切なメモは色分けするのが効果的です。必要なくなったメモはどんどんアーカイブして「見えなくしていく」のがGoogleKeepです。

ウェブクリップやその他キャプチャ等はできない

Evernote Web クリッパーなどのように、お気に入りのウェブページをリンクや画像込みでそのまま保存したりとか、スクリーンキャプチャして画像を保存するなどといった高度な使い方はできません。

Google Keepまとめ

GoogleKeepはもっと使われるべきアプリ

高度なテキスト編集機能を兼ね揃えていて、ありとあらゆるものを保存できて、文字通りノートとして利用できるEvernoteとは違い、GoogleKeepは簡単なプレーンテキストをサクッと保存しておくような使い方に特化しています。

アプリの起動が速く、動作が軽快でサクサク動くので、ちょっとしたメモをとる、日々の予定などをリマインダーで通知してもらう、などといった使い方がGoogleKeepの一般的な使い方だと思います。

ちなみに、ウィジェットとして端末のデスクトップ上に表示しておくのが割りとお勧めです。

Androidのウィジェット表示

慣れると一行くらいのメモなら10秒程度でサクッとメモをとることができます。メモは時間のあるときに整理すれば良いので、何も気にせずにとるだけとっておきます。

EvernoteとGoogleKeepのどっちがいいの? みたいな疑問を抱くかもしれませんが、詳しく使ってみるとまるで別物であり、しっかりと差別化されているものだと思います。

両者は決してどちらが良いとった類のものではありません

用途に応じてどちらも積極的に使うべきです。こういったサービスを面倒臭がらずにどんどん自分の中に取り入れていくことで、日々の生活が確実に豊かに便利になっていきます。

モバイルバージョンを終了