satoの雑技術ノート

冷蔵庫の製氷機がよく壊れる問題、対処法まとめ

三菱冷蔵庫 製氷機

あなたのお家の冷蔵庫の製氷機(製氷皿)は大丈夫ですか。

我が家は三菱製の冷蔵庫を使用しているのですが、3年ほど前に冷蔵庫の製氷機が壊れて、氷が作れなくなってしまったことがありました。ある日突然、氷の受け皿の中がスケートリンクのようになっていて、氷が作れなくなっていました。

これは製氷機の回転部分の破損により、製氷皿をひねって氷を落とす機能が働かず、次の水が製氷皿に入ることなく下に流れるため、氷の受け皿でたまってしまい、そのまま凍ることが原因でした。

割れた製氷ユニット

当初、理解不能だったスケートリンクも、製氷機の仕組みがわかってしまうと単純明快で、冷蔵庫の製氷機というものは難しそうに見えて実はとても単純な仕組みなのだということがわかったものです。

その時のブログ記事が以下の記事です。

三菱の冷蔵庫の製氷機の取り外し方を動画にしてみました

3年以上も前の記事なのに、今でもこのブログのアクセス数トップ10くらいに入ってくる人気記事で、いまだに1日100人以上の方々がこの記事を見に来られます。

さらに、Youtubeのほうも、とてつもなく地味で退屈な動画にも関わらず、5万回近く再生されていることが悲しいことに「同様のトラブルで困っている人々が全国にたくさんいる」ことの証明になってしまっています。

今回は、このブログに寄せられた多くのコメントの中から、個人的に有用だと思われるものを、まとめ的な意味も込めて記事にしてみました。実際に製氷機が壊れてお困りの方は参考にしていただけると幸いです。

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製氷機はある日突然に

製氷機が壊れるのは突然やってきます。少なくともうちには前触れなどはなかったと思います。ある日、氷の受け皿を開けてみると、そこにスケートリンク状(まな板状)の氷が受け皿を埋め尽くしている、それが始まりです。

なぜスケートリンクになるのか

氷の受け皿がスケートリンク。以前にも書きましたがこの場合は原因として二つのことが考えられます。

  1. 氷を作る時に水が入る皿部分が割れていて、水が漏れて下にある氷の受け皿にたまり、そのまま凍ってしまう
  2. 製氷皿をひねる部分が破損したため、氷をひねり落とすことができなくなり、氷が残ったまま次の水が注がれるため、水がそのまま受け皿へ流れてしまい、そのまま凍ってしまう

どちらの場合にも製氷機自体を取り外して修理、もしくは部品交換が必要になります。

製氷機が初めて壊れた方

比較的年式の新しい冷蔵庫で、製氷機が壊れたのが今回が初めての方は、無償で修理できる場合があります。冷蔵庫の型番をメモして、購入店もしくは各地方にある三菱サービスステーションに問い合わせてみると良いです。

三菱電機システムサービス株式会社

無事に無償修理の対応ができた場合にはこれで一件落着です。後日、修理代理店の方が、交換する製氷機を持って家にやってきます。

修理の仕方は代理店によって異なるかもしれませんが、製氷機をユニットごと取り外して、製氷皿を単体で交換、もしくは新しいユニットと丸ごと交換する、といった感じの単純作業になります。作業時間は15~30分くらいでしょうか。

有償修理のお値段

無償で修理できなかった場合、有償での修理を申し込む必要があります。このブログに寄せられたコメント内容から、一般的に有償修理にはおおよそ1万5千くらいの費用がかかるものと思われます。

修理費内訳(細かい値段は代理店によって微妙に違うようです)

出張費はまだわかるにしても、慣れれば誰にでもできる単純作業のわりにはそれなりに技術料がかかります。

自分で直す場合の費用

作業はあくまでも自己責任で行ってください。作業に自信のない方はお金を払ってプロにまかせましょう。

製氷機ユニットごと交換

製氷機ユニットを丸ごと交換するとパーツ単体で4,000~6,000円くらいするようです。

故障の原因が、モーター、可動部、配線などの場合にはユニットごと交換してしまうほうが楽です。

製氷ユニットは、製氷皿、モーター、配線などすべて一体型になっているため、作業は単純にユニットを取り外してそのまま新しいユニットを取り付けるだけです。

製氷皿のみ交換

故障の原因が製氷皿の破損の場合、製氷皿だけを交換することもできます。

製氷機ユニットを取り外すと、製氷皿が割れていれば目視ですぐに確認できます。製氷皿は200円~600円程度で売られているようです。単純に製氷皿部分を取り替えれば修理完了です。

エポキシ系のボンドで自力修理

当ブログに寄せられたコメント欄で多かったのが、エポキシ系のボンドを使用して製氷皿の割れた部分を接着して修理する、という方法です。

エポキシ樹脂の接着剤は強力な接着性、接着後の耐久性にとても優れているため、製氷皿の修理に適していると思います。ボンドで接着修理してその後何事も無く普通に使えているようです。

エポキシ系のボンドは気温によって効果時間が異なります。また、寒すぎるとうまく固まらないため、作業時は少し時間をかけて確実に硬化を確認してからユニットを戻したほうが良さそうです。

部品の入手方法

他のメーカーはわかりませんが、三菱電機システムサービス株式会社では部品の個人販売は行っていないようです。修理は修理代理店の作業員(手慣れた人)によって行われます。

理由は自分で修理して事故や怪我などをした場合、メーカー側の責任を問われてしまうからのようです。

楽天市場で製氷皿を購入

楽天市場で三菱製の冷蔵庫の製氷皿が売られています。

冷蔵庫の型番が記載されているので、商品の型番が合う方は楽天市場で製氷皿を購入してみるのも一つの方法です。値段は500~600円くらいです。

型番があわなくても見た目で同じようなもの購入してみて修理できた、という方も実際にいらっしゃいます。値段も安いので、ダメ元で購入してみても良いかもしれません。

大型家電量販店の修理サービスで購入

これもブログのコメント欄で実際の体験談としていただいたのですが、大型家電量販店の修理受付で三菱製の製氷皿、製氷ユニットなどを注文できる場合があるようです。

その店で冷蔵庫を購入していなくても、部品の単体購入だけは代行していただけるようなので、お近くの家電量販店の修理サービスに一度問い合わせてみると良いかもしれません。

近くの電気屋さんにお取り寄せしてもらう

三菱電機システムサービスでは一般の方には部品を売らないようですが、電気屋等の修理業者であれば普通に売っていただけるようです。知り合いの電気屋さんがいる方はお願いしてみるのも一つの方法です。

作業服姿で電気屋を装ってサービスステーションに乗り込んでいって普通に購入できた、という剛の方も実際におりますが、試してみる度胸は僕にはありません。




製氷機壊れる、さいごに

三菱製の冷蔵庫だけが壊れるわけではない

今回はたまたま我が家の三菱製の冷蔵庫の製氷機が壊れたことが発端になってこの記事を作成するに至ったのですが、三菱製の冷蔵庫だけが必ず壊れる、というものではないと思います。

壊れやすさ、には個人の使用頻度も大きく影響すると思います。毎日のように大量に氷を作っている家庭と、ごくたまにしか作らない家庭では、壊れやすさは違うのではないかと思います。

お宅の給水タンクは大丈夫?

冷蔵庫の製氷機もそうですけど、そこに水を給水するタンクのメンテも行っていますか。冷蔵庫の説明書では、給水タンクは週に一度水洗いが推奨されています。

ウチでは最近、この製氷機の給水タンクのフタがカビでボロボロになっているため、新しく購入してみました。楽天市場で冷蔵庫の型番で検索するとすぐにヒットしました。

給水タンク、給水ポンプ、除菌フィルターなど全てセットの価格です。よろしければ実際に商品を検索、購入してみた以下の動画も参照してみてください。

道具は使えば壊れるもの

すぐに壊れてしまう質の低いものは論外として、ある程度は道具なので、使っていればいずれ壊れる、これはどんなものにも当てはまるものだと思います。もちろん、部品としての耐久性を研究し、より使いやすく、より壊れにくい商品を追求していくことはメーカーとしての役割だとの認識もあります。

壊れたからといって、すぐにメーカー側を責めるのではなく、長年使用していれば壊れてしまうことは仕方ないものと諦めて、いま壊れてしまった現状に対してどのように対処していこうか、そう考えるほうがより建設的だと思います。

事前の情報収集と、やろう、という気力さえあれば、製氷機の故障は、数百円程度で直る場合も多いのです。

今回の記事で製氷機が壊れてお困りの方が少しでも救われることを願っています。

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