Windows更新プログラム(KB2600217 他4本)が何度もインストールされる場合に行ったこと

sato001

11年前

会社のWindows Vistaパソコンで、Windowsの更新プログラム(以下リストはプログラム番号)

が何度も何度も何度も何度もインストールされるという不思議現象に見舞われました。具体的な症例としては以下のような感じです。

何度インストールしても亡霊のように現れる5つの更新プログラム

当初はシャットダウン時に更新プログラムのインストールが出ているので、特に気にしないで「インストール後にシャットダウン」を選択していたんですけど、それが4日くらい連続で続きまして、しかも毎回同じ個数の更新プログラムが表示されます。

「あれ、おかしいな？」と思い、調べてみるとインストールされている更新プログラムが毎回同じプログラムでした。つまり、4日間ものあいだ、まったく同じ更新プログラムを毎回毎回インストールし続けていたわけです。

結果的にこの問題を解決できましたので、同じような症例に悩む方がいましたら以下の解決方法がお役に立てれば幸いです。

Windows更新プログラムが何度もインストールされる場合に行ったこと

まずは更新プログラム自体が正常にインストールされているのかどうかを調べます。
「スタートメニュー」→「すべてのプログラム」→「Windows Update」の左側のメニューより「更新履歴の表示」をクリック。

実際に確認した時の様子

赤枠で囲った4月17日に更新されている更新プログラム(KB2600217、KB2487367、KB2468871、KB2656351、KB2533523)が、4月18日、19日、22日にもそれぞれ同様にインストールされていて、しかも「成功」しています。

プログラムの更新が成功しているということは、プログラムの更新は問題ないけど、更新を管理する部分の不具合かな？という印象を受けます。

以下のページより更新プログラムに該当するMicrosoft Fix itをダウンロードして起動します。

ダウンロード後にFix itを起動するとプログラムによる診断が始まります。以下は診断結果です。

「おお、これが原因か」なんてその時は思いました。そのままFix itにおまかせで修正してもらいました。以下は修正後に表示されるトラブルシューティングレポートです。

これで解決かと思ったんですけど、更新プログラムの確認をしてみるとまた同様に5個の亡霊が出てきます。念のため何度かFix itを行い、再起動もしてみましたけど一向に改善されませんでした。

詳しく調べてみると、5つの更新プログラムはすべてMicrosoft .NET Framework 4に関する更新プログラムでした。ここで不具合が出ている可能性もあるので一旦アンインストール後、再インストールしてみます。

※Microsoft .NET Frameworkをざっくり解説

Microsoft .NET Framework(マイクロソフトドットネットフレームワーク)というのは、マイクロソフトが作った「ある特定のソフトを動かすための仕組みのようなモノ」という認識でいいと思います。

開発者が.NET Frameworkを使ってソフトを開発している場合、そのソフトは.NET Framework上で動作するのでこれがないとソフトが動きません。通常は自動的に更新でインストールされているので、あまり意識する必要はありません。

「スタートメニュー」→「コントロールパネル」→「プログラムのアンインストール」(クラシック表示の場合は「プログラムと機能」)より以下の「Microsoft .NET Framewor 4」に関する部分(赤枠)をアンインストールします。

ランゲージパックは関係ないのでまずは「Microsoft .NET Framework 4 Extended」をアンインストールします。

削除が完了

次に「Microsoft .NET Framework 4 Client Profile」を同様にアンインストールしてパソコンを再起動します。

再起動後に再び更新プログラムの確認をすると、今度は.NET Framework 4のインストールが自動的に始まります。インストール後、再び再起動します。

さらに再起動後、更新プログラムの確認をすると、さらにいくつかの更新プログラムがインストールされます。更新後に無事5つの亡霊は出なくなりました。