夜中にトイレが詰まった時ってどうしますか
夜中に何の前触れもなく不意にトイレが詰まった時、次の日の朝のことを考えると背筋が寒くなります。これは実際に先日自分が身をもって体験したことなんですけど、ただただ恐ろしかったです。詰まらないで勢いよく流れるトイレを愛おしく思ったのはあの時が初めてでした。
ここで問題となるのは、この酷な現実を何も知らずにいま健やかに眠りについている嫁や子どもたちにどう伝えれば良いのか、ということ。素直に自分の罪を認め謝罪の念を込めて言うべきか、はたまたトイレの水量や構造に対し半ば逆ギレ気味に言うべきか。
このまま朝までトイレの前で仁王立ちして、来る人来る人に外を指さしながら「外で外に出して」と訴え続けるのはとても簡単なことだ。けれどもこれでは根本的な解決にはならない。ではどうするか。
もちろん、安易にクラシアン的な何かに頼むという手段も選択肢のひとつにあることはあるのですが、実際のところあのアナログな工具
あのアナログな工具
少し前置きが長くなってしまいましたが、こんな場面に出くわした時、何がなんでも朝までに便器のお通じを良くしておかなければならないわけで、そんな時にどう対処すれば良いのか。
今回は自分が経験したことも含めてトイレ詰まりの解消方法をまとめてみました。何かの参考にしていただけると幸いです。
【緊急】夜中にトイレが詰まってしまった時の対処法
とにかく根気よく水を流し続ける
まあ所詮は詰まりに関してド・シロウトですからねこちらも。最初はもうこれしか方法がないわけです。
いったん水を流すと、便器のフチギリギリまで水が上がってくるので焦りますが、一度の排水で便器から溢れることはおそらくないと思われます。大抵の場合、トイレは完全に詰まっているわけではないので、水は隙間から徐々に奇妙に流れています。水が完全に引いたらまた水を流す、という行程を繰り返します。
これは、詰まりの対象物に水圧というプレッシャーを与え続けることで対象の心がいつしか折れることを狙っています。何度も何度もプレッシャーを与えられた詰まり物は、やがてその圧力に負けて流れ去るかもしれません。
詰まり具合にもよりますが、溜まった水が完全に流れきるまでに時間がかかるため、PSPなどの暇つぶしグッズを手元に用意します。1回水を流すごとにパワプロ1試合するくらいの心のゆとりが必要になります。
水のかわりに「お湯」を流してみる
何度水を流しても改善がみられない場合、お湯に切り替えてみます。硬い便などが詰まってる場合など、冷たい水では効果が薄いかもしれないからです。
できるだけ温かいお湯をバケツなどで運び、便器のフチぎりぎりのところまで一気に流す、という作業を繰り返します。時には熱湯などを一気に注いでみたりなんかして、便などをびっくりさせてあげるのもひとつの手かもしれません。
ここでは心も体も温まって気分が良くなった便などの詰まり物が、気を抜いた隙にうっかり流れてくれるのを祈ります。
パイプ詰まり専用洗剤を入れてみる
詰まっているものにもよりますが、トイレットペーパー系などの場合、パイプ詰まりを解消するなどのアルカリ性の洗剤を使ってみるのも効果があるかもしれません。
パイプ詰まりに定評のある業務用の超強力な排水管洗浄剤ピーピースルー
ペットボトルで臨時のかっぽん（ラバーカップ）を作成
水でもダメ。お湯でもダメ。専用洗剤持ってない。なんて方、諦めないでください。実はここからが本題なんです。
実は一番コストがかからず、かつ現実的なのがこの方法かもしれません。身近にあるペットボトルを使用して「かっぽ～ん」てやるあの工具の代用品を作ります。ペットボトルがなければコンビニに買いにだって行けちゃうお手軽さなので深夜でも確実に手に入ります。
ペットボトルかっぽんの作り方
まずは以下のようなペットボトルを用意します。どのようなものでも構いませんが、個人的な経験では以下のような丸形の500mlのペットボトルがサイズ的に使いやすかったです。
ペットボトルの下の方をカッターなどで輪切りにします。ペットボトルは意外と硬いので手を切らないように注意してください。とっても近い未来に便器の中へ自ら手を入れることになりますので、このあたりで心の準備を進めておきましょう。
さあ。詰まりを解消しよう
作成したペットボトルの切り口側をそのまま便器に勢い良く突っこみます。使い捨てのゴム手袋のようなものがあると、手も汚れませんし、緊急オペに臨む外科医の気持ちとシンクロできるため大変便利です。
ペットボトルのカッターで切断した側を排水口に向けてグイッと押しこみましょう。
飲み口のところから押されて行き場を失った水が出てきます。そのまま奥まで押し込んでいき、次に勢い良く引き抜きます。押しては引き、押しては引き、水の流れに合わせてグイグイグイっとテンポよくこの作業を繰り返します。
多少は水が飛び跳ねるかもしれません。が、この時のアナタは二日酔いの時の便器にしがみつくアナタと同様に便器が汚いものだとは思えなくなっているはずです。とにかくこの危機を解消したい、そんな気持ちになっているはずです。
押し、引き、押し、引き。これまで平和だった排水管内に一気に緊張が高まります。水が押し引きを繰り返し、その流れの中で逆流するため、排水管の中に居座っていた詰まり物を浮かせて動かすことができます。うまくハマればゴボゴボいいながら流れてくれると思います。
何度かやっているうちにペットボトルがベコベコになってくるので、慣れないうちはペットボトルを数本用意しておくと良いかもしれません。
まとめ 全てがダメなら潔く業者にまかせて
ここまできてもダメで、さらに緊急を要する場合、もうプロを呼ぶしかありません。
基本料金という名目で確かにお金はかかるとは思いますが、なんだかんだいってもプロはすごいです。あの手この手で実に様々な引き出しを持っています。お金以上に大切な何か(例えば安心感)などを確実に提供してくれるでしょう。
【水漏れ】≪お電話1本で急行≫急なトラブルも年中無休、安心価格でサービス満点！
ただ、ペットボトルを使用して便器に手を突っ込んで、粘り強く対応して「ゴボゴボッゴボッ！」っといって一気に水が流れ始めた時のあの感動と歓喜、そして感謝の気持ちを僕は忘れることができません。
この記事は随分と前に僕の旧ブログの方で公開した記事のリメイク版ですが、そこそこ反響が多かったため、今回少し加筆修正して記事にしました。この記事を読んで、一人でも多くの「便器詰まりで絶望している方」が救われることを祈っています。